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詩などの創作物

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文章を使った各種表現への実験
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#詩

【詩】やくそく

近そうで遠い約束をするのは 遠そうで近い選択をしないための ささやかなボクの抵抗 叶いそう…

vantile
2年前
6

【詩】あらいもの

ごしごしごし え、なになに ごしごしごし 洗ってるの? ううん ちがうよ みがいてるの ごし…

vantile
2年前
4

最果ての海岸で

三日月が僕らを見下ろしている おぼろげな月明かりくらいしか 頼ることの出来ない僕らを もう…

vantile
2年前
4

バベルの塔

下書きが 溜まりに溜まり バベルの塔 神が落とすは 雷槌と慈悲 記事になることが出来ず溜まり…

vantile
2年前
5

慟哭衝歌

気持ちを伝えるのは どうしてこうも難しいんだろう ほら 口を衝いてでてしまう きみへの思い…

vantile
2年前
4

おぼえて 思いは過ぎて……

光がさして辺りは眩く これじゃ目を瞑ったのと同じだ 雨が降ってさんざめく空 これじゃ耳を塞…

vantile
2年前
3

平和の根幹

私は私が何ものであるかわからなかった。行く先々で、私が一体どんなものであるかを問うた。困った顔、怒った顔、笑った顔、様々な表情で人々は私を形容した。その全てを私は、私の中に放り込んだ。 そうやって、数多の人から言葉を集めていくとあることに気づいた。彼らは私が望みもしないのに、私が無尽蔵に言葉を飲み込むものだと思って、好き勝手に悪辣な言葉を放り込む。 ある属性のものが、別の属性のものの悪口を私に吐き捨てる。その別の属性のものも、また別の属性のものの悪口を吐き捨てる。そのまた

カギを探す 『今宵エデンの片隅で』

楽園を求めているの? 楽園に"何を"求めているの? 求めているのは楽園なの? 楽園にあるはず…

vantile
3年前
5

五感

 一際目を引いたのは、生け簀の中を天に登るかのごとく跳ね泳ぐそいつであった。  師の双眸…

vantile
3年前
4

だから言葉を使うんだ

何かに気づいた。何かを感じた。何かを考えた。 ロウソクにぼぅっと灯がともるような、 最初…

vantile
3年前
31

“かく“

書く 描く 画く 掻く “かく“の語源は 傷をつけたり なぞったり 跡 痕 後を 残すこ…

vantile
3年前
7

悩みと言葉と私と

悩みは風船 ぷくぅーっと膨れ上がって 胸の中をそれだけでいっぱいにして 他のことは考えら…

vantile
3年前
5

あなた

種蒔き 水撒き いま芽吹き 花咲き 色めき きはめぐる 弱根が 弱樹に 夜半の月 悩実も 味に…

vantile
3年前
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ひとりごと

みなもに おちる ひとひらの わかばの ゆくえ ひとしれず ういては しずむ ひとのよと まぶたに つづる ひとりごと * * * 独り言 水面に落ちる 一枚の若葉の行方 人知れず 浮いては沈む 人の世と 瞼に綴る