食欲に首輪を嵌める(食生活について)
仕事で追い込まれると、食べることだけが楽しみになる。「食べてこの仕事が捗るなら、いくらでも食べてやる」と思いながら美味いものを食べに行ったことは何度もある。食事が心のガソリンになっていたのだ。
だがいつしか食欲が命じるままに暴飲暴食するようになり、時には仕事をうっちゃってまで食べていた。
あの頃の私はまさに食欲の奴隷だった。
ここで算数の時間です。
人間が一日に消費するカロリーは基礎代謝と運動代謝の合計で決まる。だからこれを一日の摂取カロリーが上回らなければ自然と痩せていくわけだ(ちなみに私はこうした摂取カロリーと消費カロリーの管理をあすけん先生で行っている)。
加えて言えば人体の脂肪1kgは約7200kcal……例えば一日500kcalずつ痩せていけば、約半月で1kgの脂肪を減らすことができる計算になる。こうして単純化するとダイエットは懲役というか、むしろ借金の返済に近いことが解るのではなかろうか。
だからといって「自分の基礎代謝が1800kcalとして、一日何も食べずにちょっと運動して600kcal消費したら計2400kcalの消費、これを三日続けたら1kgも脂肪が減る!」なんて短絡的な思考に走ってはいけない。そんな無茶なダイエットは継続することができないし、身体の方も消費カロリーを抑えて危機的状況を乗り切ろうとするので以降のダイエットがきつくなるだけだ。現実の借金は踏み倒せても、人体は基本何をやっても誤魔化せないので、だからこそ淡々と地道に返済するしかない。
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