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日本の「誇るべき風習」として残る「定年」制度。

労働政策研究・研修機構労働政策研究所長の濱口桂一郎氏が、『新しい労働社会―雇用システムの再構築へ』(岩波新書)という著書の中で、「ジョブ型」雇用制度とは詳細な職務記述書に基づく雇用制度を指すと述べておられます。

言い換えれば「ここに書いてある仕事をしていただく前提としてあなたを雇います」と言う訳ですから、例えばその「仕事」(ポジション)そのものがなんらかの理由で、たとえば消滅してしまった場合(例・企業の合併やリストラ等)には、「その時を待っていました」とばかりに、次のような説明が会社からあなたへあるかもしれません。

「これまであなたにやってもらっていた、そのポジションがなくなったので、この機会に社内外であなたにふさわしい仕事を探してください」

そう説明した上で、さらに

「もし代わりのポジションが見つからない場合には、(残念ですが)辞めてもらいます」

(だって、もうやってもらうポジションそのものがないのに、どうしてあなたを雇い続ける必要があるの?)と続くわけです。

そして、このような一連のロジックは、現実に「外資型」の企業では、ごく日常茶飯事に交わされている会話なのです。ただし、みなさんの場合には、ひとまず安心していても大丈夫でしょう(このつづきは本書↓で)




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