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【飲食店開業】基本コンセプト作成の考え方

こんにちは!飲食店経営サポートの水谷です。

前回は事業計画をつくって、飲食店を開業するにあたっての心構えを記載させて頂きました

飲食店開業は1人ではできないため、様々な方の協力があって成り立っていることを理解する必要があります。
今回、事業計画を作るにあたって注意すべきポイントを考えたいと思います。

創業時の資金調達の方法として
・親/兄弟/親戚からの借り入れ
・銀行からの融資
・公的融資
・事業ローン/不動産担保ローン
・消費者金融
・設備リース
が挙げられます。

特に資金を公庫等から調達をしてから開店する方が多いと思います。
貸す側としては、初めてお会いした方にお金を貸すので基本的に初対面からの印象の点数からマイナスでの採点で創業者の事業をチェックしています。

なので、事業計画は出来る限り相手側に理解しやすく、具体的なものを用意すべきです。
そして、何よりも一番説得力のあるのが事業計画の「数値」です。
この部分が夢を描いたような内容では、面談して融資の査定をしているプロに見抜かれます。

でも、最も説得力のある要素「数値」を見るまでに、まず見られるのは
どんなコンセプトで飲食店を始めたいのか
数値への理解を促すための「肚落ち」する部分
「基本コンセプト」の考え方に関して今回、記載させて頂こうと思います。


お店は「経営者自身」を投影したもの

まず経営者自身がどんな人なのかを理解してもらいましょう

まず、事業計画を作るにあたって一番時間がかかって、頭を悩ませるポイントが基本コンセプト。

基本コンセプトを考える上で、重要なのは自分自身がただ、やりたいことではなく、
自分自身が始めようとしている飲食店が、地域にどんな幸せを届けられるかを
初めて合う方にも分かるように具体的にすること
基本コンセプトが具体性をもたせる2点のポイントがあります
① 経営者自身がどんな経験をもっているのか?
② どんな想いでお店を開けたいのか?
実は前回のNoteでも記載させて頂きました。

①経営者自身の経験に関しては
  ・事業経験の有無
  ・創業に至るまでの経歴  
  ・現状の借り入れ状況(車や、住宅、教育等)
実は、3つともどんな人でどんな想いを込めて事業を始めるのかを知るために非常に重要な要素です。
今から始める自身の事業の経験がない場合、その後の基本コンセプトと数値に根拠が薄まります。さらに、経験がないのに、プライベート等で別で借り入れをしている場合、お金を貸す側としては本当に貸したお金が返ってくるのかと心配になります。

どんな「想い」を込めて事業をおこなっているのかを熱く語ろう!

しかし、精神論ではないですが、挽回ができる何よりも重要なのが
② のどのような想いで、事業を始めるのか?
事業とは、人のお困り事に対して解決をすることで対価を頂戴すること
人の困っていることを何とかして解決したいという「想い」の強さです。

現在進行形でお店の経営者の「想い」を伝え続けること = お店を経営していくこと

経営者の想いがなくなったお店は、ただの箱に変わります。
そんな箱のために様々な方は手を貸してくれません
絶対に途切れない事業への「想い」を文章にて事業計画のスタートとして形にしましょう

そして、想いが溢れすぎてA4 10枚とかにならないように、見る方の時間や判断を配慮して、ある程度まとめて簡潔な文章になるように心がけましょう

描く事業がその地域でどんな幸せを届け、そして生き残れるのか?

7割以上勝てる算段が重要

飲食店はここ最近、細分化され専門店が大分増えました。
でも、その中で現在売れている・店舗展開をしている飲食業態というのは限られてます。有名どころでは、寿司や焼肉・ハンバーガー・牛丼が想起されると思います。
市場の狭い分野での出店はコアなお客様は付く可能性はありますが、立ち上がりが緩やかで採算が取れるまで時間がかかることが想定されます。

どんなに頑張っても、飲食店に求めているのはまず「味」。
美味しくないものにはお金を払いたくないのが人間の心情です。

毎日外食されているような強者もいますが、基本的には失敗したくない心理を前提としてお店をお客様は選定しています。
マイナスの思考がある限り、うまいと思われるお店が選ばれます。
つまりは、勝てる市場をまず選ぶこと。そこに、求められているのに、自身が開業したい業態がなければ、俗に言われるブルーオーシャンです。
市場での考えでは基本的に1番目が最強です。2番目は所詮2番目です

そして、描いたお店の構想を人に説明できるようにコンセプトを固めましょう
全てはこの基本コンセプトに「数値」が紐づきます。
どう頑張っても、1人のお客様が牛丼屋で3万円は払えません。

基本コンセプトに必要な要素として
① ターゲット
② 利用シーン
③ 商品内容
④ 提供価格
⑤ 立地
⑥ 店舗デザイン
⑦ 接客・サービス
⑧ コスト比率・経営効率
➈ マーケティング・販売促進方法
⑩ 他店との差別化ポイント
そして、上記10点をまとめた簡潔な一言で表現した言葉が「基本コンセプト」です。

基本コンセプトはもちろんお店が繁盛するための根幹の考え方ですが、
世の中がどんなことになるかは誰も分かりません。
つまり、店舗営業の間に外的な変化もあるため、100%勝てるような計画設計は無理です。

しかし、大企業のソフトバンクの経営者 孫さんが仰ってました。
7割勝てると思ったら、突き進めと
5割ではリスクが高すぎる、9割では他の方にチャンスを持ってかれる
設計したコンセプトは7割勝てると思ったら、さらに進めましょう

市場の選び方と基本コンセプトの設計が何よりも重要です。
なので、事業計画作成で一番時間のかかる作業なのです。

まとめ

前回より事業計画を作るにあたってのポイントを記載させて頂いてます。
何度も言いますが、数字合わせの計画は関わる方を不幸にします。
何故なら、「事業への想い」が人を動かすからです。
想いのない事業は人を動かすことが出来ず、計画を推進することは出来ないです。
計画をただ計画通りに進めるのではなく、計画に沿って推し進めることです。
その部分を間違えるとただの数字合わせの計画になってしまいます。

次回は事業計画の数値面のポイントに関して記載させて頂こうと思います。
是非次回もご参考にして頂けますと幸いです。
過去2回、飲食店の開業に関する記事も投稿させて頂いております。
こちらもご参考頂けますと幸いです。

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飲食店は開業時が一番重要だと思ってます。
事業を推し進めるためには計画が必要です。計画のない事業は成長が見出せません。
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