つなぎ工房|気仙沼市八日町を舞台に若者たちの新たな挑戦
宮城県気仙沼市の八日町の片隅に空き家に近い状態になった建物があります。数年前まで酒屋が営まれていた「酒のなりさわ」の建物です。
近年は、向かいで営業しているくるくる喫茶うつみがイベントなどの際に利用し、半ばイベントスペースのような空間として運営されていました。
「つなぎ工房」プロジェクト開始|気仙沼市八日町を舞台にフリースペースつなぎの新たな挑戦が始まる
2024年も終わろうとしている11月中旬。この建物で新たな取り組みが始まります。
気仙沼市でフリースペースを運営している一般社団法人フリースペースつなぎによる「つなぎ工房」です。
現在、フリースペースつなぎでは、小学生から20代の若者たちが、学校では学べない様々な学びの時間を過ごしています。
酒のなりさわの場所を活用して新たに行う取り組みは、フリースペースつなぎが、「ありのままを受け入れている場所」「疲れたときは疲れたと言って休める場所」「誰かのために 自分のために一生懸命に仕事できる場所」「自分を認めてもらえる場所」を作るプロジェクトとなります。
昨今、若者の居場所に対する社会的な関心が高まっています。上記は子ども家庭庁の調査報告です。それぞれの場所に対して、どのような思いを持っているか回答されています。たとえば、”自分の部屋”に対して”なにもせずありのままでいられる”と感じている若者が67%見られたといった形です。
この調査の結果を見ると、学校や職場に対して”なにもせずありのままでいられる”や”悩みの相談ができたり、自分の意見や希望を受け入れてくれる”と回答した若者の少なさが分かります。見方によっては、学校や職場に対して生きづらさを感じている若者が多い現状が見えてきます。
余白はある一方で選択肢の少ない地方において、若者たちが居場所を見つけるのはとても難しい面があります。少子高齢化が急速に進む中、若者たちは良くも悪くも目立ちやすく、他人の目を気にしがちなタイプの人々にとっては、自分の部屋くらいしか息を抜ける場所がない可能性もあります。
CoCoカフェのような中高生が集まり、お互いに安まる時間を過ごせる場やフリースペースつなぎのような若者が思い思いの時間を過ごしたり、様々な機会を得られる居場所の必要性は高まっていると言えます。だかこそ、酒のなりさわで行われる新しい取り組みは、大きな価値を持つように感じます。
折しも、八日町では気仙沼市役所の移転に伴い、空洞化の懸念が強まっています。そうした環境下で若者たちによる新しい取り組みが始まるのは、 地域再興の風が吹くようです。現在、つなぎ工房は、力強いスタートを切るべくクラウドファンディングに挑戦しています。ぜひ、若者たちの新たな一歩を応援いただけると喜ばしいです。
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