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「職人を増やそう」という考え方について

僕は縫製工場を経営していて、MY HOME ATELIERという在宅の縫製職人さんたちが活躍できる仕組みを運営している。
そしてビジョンとしては「日本の縫製業を次世代につなぐ」というものを掲げている。

そんな考え方もとで運営していると取材を受けたりするとほぼ必ず聞かれるのは「職人の育成ってどうしていこうと思っていますか?」って話である。

これは本当に重要な問題で人口減少が進んでいく中で労働人口が減っていくと「どうやって次世代の作り手を確保するか」という問題に直面していく。

しかし、僕はこの当たり前の状況に少し疑問を持っているのである。

もちろん、間違えているわけではなく正しいのだけど問題の本質はそこじゃないだろうって気がしてならないのである。

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高専中退、芸能界で俳優、演出家、舞台脚本家として活動後オーストラリアでのワーキングホリデーを経て帰国後家業である縫製業の衰退に衝撃を受ける…

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