Hideki
高専中退、芸能界で俳優、演出家、舞台脚本家として活動後オーストラリアでのワーキングホリデーを経て帰国後家業である縫製業の衰退に衝撃を受けるもアトツギを断られ25歳で起業、衰退産業でもがき苦しみながらも上場を目指すす、このマガジンではそんな「起業」や「服作り」「衰退産業」「家族経営」「新しい挑戦」などについて書こうと思います。
基本的に挑戦を成功させるために「行動力が大切」だと言われているし、概ね僕も賛成だ。 しかしそれを全肯定することはできないし、もしあの時「行動していなければ」今の僕の窮地はもう少しマシだったかもしれない。 基本的には行動力が大切 まず前提として行動力がいらないって言ってるわけじゃない、成功のために必要なもののうち80%は行動力だと思っている。 何かわからないことがあれば実際知っている人に会いに行って一時情報を取りに行かなきゃいけないし、仮説の検証はとにかくスピーディーに行動
最近の縫製業を見ていて「僕らは何やってんだっけ」とふと冷静になった瞬間があった。 その瞬間は工場には良くある話なんだけど「他の工場が潰れたんで」という理由でご発注をいただくタイミングでだったり色々あるわけだけど。 そんな時に検索をかけるとたくさんの広告が出てきて「うちで縫製しましょうと誘ってくる。 日に日に広告の競合が出てきて、いわゆる広告費で殴り合っているような状況だ。 やるせない。
僕は「縫製業」といういわゆる斜陽産業で起業した。 2016年、25歳の起業当時はよく分かってなくて「斜陽産業は俺が守る!頑張れば大丈夫!」と思っていたが実際は斜陽産業での起業は想像を絶するハードシングスの連続だった。(というか今も) 実際のハードシングスに関しては別で語るとして、とはいえ起業してしまったのだからこの斜陽産業での戦い方を考えるほかなく、なんとかこれまでやってこれたからそのポイントや考え方をここで伝えたいと思う。 なぜ斜陽産業での仕事がしんどいか
耳の痛い話かもしれないけれど、タイトルがすべてだと思っている。 少し厳しい話をするけれど本当にファッションブランドを立ち上げて収益化していきたいなら目を逸らさずに読んでほしい。 戦略×行動量=成果 まずはECであれラーメン屋であれ、他のどんなビジネスであれいい戦略の元でたくさん行動すれば成果につながることは否定できないだろう。 例えば「楽しながら稼げる」という状況は一般的に「戦略が優秀で、行動が少なくても稼げる」という状況を表すだろうし、逆に苦労しても稼げないのは「行動は
馬鹿らしい 本当に馬鹿らしい 服作りなんてやめてやる。 そう思うことは何度もあった、しかしやっぱり好きだから続けてきた。 けどそれはもしかすると「好きだから続けた」のではなく「変わる勇気がなかったから」変わらなかったのではないだろうかと今振り返るとそう思う。 ものづくり企業というと確かにそれっぽいのだけど、結局は報われない仕事だなと思うことが何度もある。 僕は比較的我慢強いとは思うけど、我慢した分はしっかりと回収しなくては気が済まない。 本音「ものづくりは報われていな
秋になってノスタルジックな気温や風が体を包む時間が増えたからだろうか、 時間をかけて取り組んできた自分が「時代遅れな人間だ」と感じることがある。 もちろん仕事としてはお客様は増えていて、トラクションも出てきてまだまだ市場の1%も獲得できていないがそれでもまだまだ成長できるサービスで、 プライベートでも新しい挑戦をずっと繰り返していて常に未来志向で「時代遅れ」なんてわけはないのだけれど、それでもそう感じる瞬間があったから備忘録として書いておきたいと思った。 知らなかった素敵な
最近は「作りたい」の話と同じくらい「売りたい」のご相談もよく聞くのだけれど、そん話の中でどうやって営業していますか?と聞くと「SNSの投稿を頑張っています」と言われることも多くそれは悪く無いのだけれど全然たりない。 というかそもそも「instagramを始める予定です!」なんて言われてびっくりすることもある。 確かにサービスや商品が開発できていない時に何を発信すればいいかもわからないかもしれないが、作ってから集客していたら遅すぎるわけだ。 「売れる商品を作って売る」という一
先週末は弊社の株主でもあり社会課題解決に挑戦する起業家へ積極的に投資を行う中村タカさん率いるtalikiが主催のBeyondに参加してきた。 実はtalikiさんにご出資をいただくまで自分たちが「社会起業家」なんだとは思ってもみなかった。 というかそもそも「社会課題を解決しない事業はほとんど存在しない」というスタンスだったから(その内容についてはトークセッションの中でも多く触れられていた) そんな中自分なりの「社会起業家」と「インパクト投資」について考えてみて、現時点今思
僕たちは年間数百人の方達と小ロットで洋服を生産させていただくのだけど、初めての服作りの際によく「値付け」の相談も受ける。 実際に無名で、知名度のない洋服を買ってくれるのだろうか? 自分が使う大切なお金が無駄になるんじゃないだろうか? そんな不安を抱えた方は多いだろう。 その時によく話すのは「物販は長期戦だ」ということと間違えた値付けのせいでブランドが終わってしまうことがあるよということはよく伝えている。 例えばよく話を聞く ・販売のためにインフルエンサーにギフティングしよ
自分は自分の人生を生きている。 とはいえ他人と関わり合いながら生きているから「他人は全員無関係」なんてことはあり得ない。 しかし、それでも僕は他人にあまり興味がない。 興味がないというと「あいつはドライなやつだ!」とか「人間味がない!」とか言われるけど若干それとは違う気がする。 よく考えると自分がそれなりに楽しく生きていけているのは「他人」に興味がないということが大きな要因な気もするからそれについて書いてみる。 他人よりも自分が好き 僕は他人よりも自分が好きだ。 そん
子供の時の経験は重要だ。 そんな話はよく聞くし、実際にそうだと思うんだけど日常は忙しくて目まぐるしく流れていくから冷静に立ち止まって「子供の頃の経験が自分を作っているのか」なんて、そんなことをしっかりと考えることができない。 けど僕はありがたいことに日々それを実感することができているから、少し文章にしたいと思う。 20代、30代の自分の人生 僕の20代、30代(現在34歳)の人生はまさに「挑戦」であるとか「修行」であるとかそんな言葉がまさに相応しい。 18歳から始めた芸能
新潟で生まれ育ち、3人の子供を育てる大関美穂さん(39歳)は、ご近所物語に憧れてファッションの世界に入られました。 実は取材をした僕(谷)もご近所物語が大好きで取材でも大変盛り上がりました。笑 そんな大関さんはパタンナーとして働いた後縫製の仕事に就かれました、今回は縫製の世界に情熱を注いできた彼女が「MY HOME ATELIER」で新たな一歩を踏み出すことになった背景と、その道のりをお聞きしました。 自宅から始めた新しい仕事「MY HOME ATELIERを始めたのは、
ヴァレイでは従来までファッションデザイナーやアパレルメーカーなどのいわゆる"プロ"を中心にお洋服作りをお手伝いさせていただいていました。 しかし ECの拡大や副業の解禁などにより「これからブランドの立ち上げをしたい」という要望を非常に多くいただいていたこともあり昨年度から徐々にファッションブランドの立ち上げをトータルサポートさせていただくヴイツクというサービスをスタートさせていきました。 そんなヴイツクによりブランドをスタートさせたお客様を「ヴァレイ Pickup!!」と名
数年前ある先輩経営者が言った「どんな経験からでも学ぶものはある、道端に咲く一輪の花からでも学ぶ姿勢は大切なのではないか」という言葉に非常い感銘を受けた。 そこから僕は「道端に咲く一輪の花からでも学ぶべきなのだ」と口癖のように言っていた。 しかしその結果期待していなかった方向、つまりは残念な方向に向かっているということがわかってきたから備忘録として記しておこうと思う。 一輪の花からでも学ぶ姿勢一見するととても素晴らしい言葉だ。 というかこの言葉自体に害は全くなく、どんな出来
毎月たくさんのお客様からの「服作りがしたい!」という相談をいただくが、その要望にはいくつかの種類に分類できる。 ・ファッションデザイナー(メーカー)として工場を探している ・企業としてアパレル商材を作りたい ・アイデアがあるので形にしたい そしておそらく最も多いであろうご相談が 「ブランドを立ち上げて副業にしたい」(いつかは独立したい) である。 実際に自分も企業の経営者として働いているが 「会社でやるには規模が小さいしスケールするかわからないからリスクがあるけど、やって