2020年6月の外食産業の実績
今日の【日経MJ】に主要外食34社の2020年6月の商況が掲載されました。
減収が5月と比較して1社増え、34社中31社が減収でした。
5月の記事はこちら
居酒屋業態は本当に厳しい営業が続いています。
・ワタミ:69.1%減
・チムニー:58.4%減
・テンアイランド:54.1%
・コロワイド:28.7%
・鳥貴族:26.8%
緊急事態宣言が解除されて、少しは上向きましたがそれでも5割以上売上が減っている会社が3社もあります。
5月はテイクアウトの需要増で大幅な売上増だったファストフードもモスバーガー(6.2%増)を除いて減収に変わりました。
・日本マクドナルド:3.2%減
・日本ケンタッキー・フライド・チキン:1.0減
・すき家:8.7%減
・吉野家:12.3%減
・松屋フーズ:16.7%
吉野家は先日、150店舗の閉店を発表し、ファストフードも予断を許さない状況です。
ほとんどの飲食店が【客単価アップ】で売上減を補う戦略で、発表のある31社中25社が客単価を伸ばしています。
特に以下の3社の伸びは2桁です。
・日本マクドナルド:20.1%増
・モスフードサービス:17.7%増
・元気寿司:11.0%増
日本フードサービス協会も2020年6月の外食産業市場調査の結果を公表しました。
一般社団法人日本フードサービス協会
業界全体では昨年対比78.1%と、5月(67.8%)に比べ10%近く戻しましたが、全ての業態で前年割れでした。
ファストフード(洋風・和風・麺類・持ち帰り米飯/回転寿司・その他 )は昨年対比88.2%(5月:90.7%)
ファミリーレストラン(洋風・和風・中華・焼き肉)は昨年対比73.5%(5月:50.6%)
パブ/居酒屋は昨年対比38.9%(5月:10.0%)
ディナーレストランは昨年対比57.0%(5月:28.5%)
喫茶は62.0%(5月:33.2%)
その他(総合飲食、宅配ピザ、給食等)は昨年対比77.1%(5月:67.9%)
まずは1つの売上の柱だけで勝負するのはもはや不可能に近いので、2つ目の柱を早急に立ち上げるか、営業の戦い方を根本的に見直す必要があります。
各地でクラスターが発生し会食自粛の雰囲気がある今、特に居酒屋などの業態は逆風がより強くなっています。
ここで立ち止まったら終わりです。
しっかりと【個客】づくりを行いましょう!!
いただいたサポートは飲食店への支援活動に使用させていただきます。 ありがとうございます。