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フランスを益々遠くに感じる今日この頃
皆さんもご存知のように、2020年の12月末でイギリスは完全にEUから離脱しました。それまではEUに加盟している恩恵で、ヨーロッパから何か購入しても関税もかからずスムーズに届いておりました。
私はこうやってロンドンに住んでいますが、フランスが大好きなのです。特に洋服はフランスのブランドしかほぼ着ていないくらい好きで、セールの時期になるとオンラインでよく購入していました。
しかし今年の初めから、恐れていた事がやはり起きていたのです。イギリス在住のとある女性がどこかヨーロッパのオンラインのセールでコートを購入して、かなりの関税を請求されたというのです。
結局彼女は請求額を支払わないで、商品は送り主に返品されたようです。せっかくセールで安く購入出来ても、関税や手数料を支払えばお得感は無くなってしまいます。
それが私にもとうとう起こってしまったのです。。。
私はそのニュースを読んでいたにも関わらず、4月に二度フランスの大好きなブランドの洋服をオンラインで購入、なんとその時はイギリスの税関をすり抜けてなんの支払いもなしに荷物が届いてしまいました。
今回も夏のセールで欲しかったアイテムを見つけてしまい、(基本セール以外では洋服は買いません)大丈夫だろうと高をくくっていたのです。
6月の中頃に注文して、普通なら5日ほどで届くのに今回はなかなか届かない。追跡をするとイギリスには届いていたけれど、税金を払うまで配達しないと書いてありました。
購入先にその旨をメイルすると、その請求額を支払って配達してもらうか、支払わなければ21日後には返品されて返金もされると言われました。
そして前の二回がなぜすり抜けられたのかは分からないとの事でした。
結局悩んで悩んだ末、保管期間最終日の今日、配達業者に電話をして金額を確かめました。
請求額の内訳は、関税が商品代金の20%、通関手数料が10%、事務手数料が12ポンド(約1800円)となります。
思っていた以上の請求額に愕然としましたが、今回は諦めて泣きながらオンラインで支払いました。せっかくセールで購入したのに、ほぼ定額で購入したのと同じになりました。
このたびの経験は良い勉強になりました。もう怖くて他のヨーロッパのオンラインから買い物は出来ないですね。
コロナのおかげで大好きなパリにも行けないし、お隣の国フランスがなんか遠くに感じられてしまう切ない出来事でした。