サンセバスチャンとセットで訪れる街ビルバオ
ビルバオはスペインのバスク地方の州都ですが、私を含めてサンセバスチャンに行かれる方は、必ずと言って良いほどビルバオも訪れるのではないでしょうか?
ビルバオからサンセバスチャンまではバスで40分ほどしか離れておらず、特にロンドンから行く場合はビルバオに飛行機で飛ぶ方が本数もあり、格安で行く事が出来ます。
当の私もそうやって二回ともバスクを旅行しました。
まずビルバオと言えばサンセバスチャンと同様バルでピンチョスなのですが、ビルバオ・グッゲンハイム美術館(Museo Guggenheim Bilbao)を訪れるために行かれる方も多いと思います。
建物はアメリカ人の建築家、フランク・オーウェン・ゲーリー(Frank Owen Gehry)によって設計されました。私が最初に訪れた時はちょうど、ミュージアム前にたたずむお花で出来た巨大なパピーを作ったアーティスト、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)のエキシビションが開催されていました。
ミュージアムの中も、スペーシャスで独特の空間が施されていてとても興味深かかったです。
ミュージアムの外に展示されている、フランス人アーティスト、ルイーズブルジョアによって作られた巨大な蜘蛛のオブジェも有名です。
もう一つビルバオの観光名所をあげるとすれば、世界遺産にも登録されている珍しい動く吊り橋のビスカヤ橋です。
1893年にパリのエッフェル塔設計者ギュスターブ・エッフェルの弟子アルベルトパレシオによって建造されました。橋の基本がエッフェル塔を彷彿させる鉄橋からなっています。
この箱のようなゴンドラがワイヤーで吊るされていて、橋を横断します。約2分で対岸に到着します。24時間稼働していて、庶民の大事な交通路なのですが、私のようにわざわざ橋を渡りに来る観光客も多いです。
私はこのゴンドラに乗って渡ったのですが、この橋の楽しみ方はもう一つあるようで、50メートルの高さにある鉄橋の上を歩いて渡るツアーもあるそうです。高所恐怖症の私には到底無理でした。
毎日のピンチョスでパンがもう嫌になったとき、このカフェ・イルーニャ(CAFÉ IRUÑA) の夜しか食べられない名物、羊肉の串焼きに助けられました。私は普段羊肉は食べないのですが、こちらの串焼きは臭みがなく美味しくいただきました。
カフェ・イルーニャは1903年にオープンした歴史のあるバルです。
店内は結構広くて、ピンチョスのカウンターを過ぎるとバーがまたありテーブル席も沢山あります。床や壁に施されたタイルがとてもカラフルで素敵でした。仕事帰りにちょっと一杯飲みに入ってピンチョスをつまむような、ビルバオ市民に欠かせない社交の場です。
サンセバスチャンと同様に、楽しい旅が出来る街ビルバオ。バルセロナのように観光客でごった返していないのも魅力です。私のまたもう一度行きたい街リストにビルバオは入っています。