見出し画像

続・初めてのテント泊ハイキングは予想以上に大変だった

以前に書いたこの記事の続きです。

前回の記事では、本命の海外テント泊ハイキングに向けた対策として、以下の3つが必要だと結論づけていました。

  • 体力面の不安の解消

  • 夜の寒さ対策

  • 雨の中での設営及び撤去に慣れること

今回、これらの対策を検証する機会を作れたので、その結果を書いておきたいと思います。

今回の検証で歩いたルート

今回は長野県の燕岳という山を登ってきました。頂上近くにある燕山荘のテント場を利用しています。登山口から燕山荘までは休憩込みで約4時間、一泊二日の行程でした。

対策の検証結果

体力面の不安はトレーニングで解消できた

今回の登山ルートは「北アルプスの三大急登」と呼ばれる長くて急な上り坂を含んでおり、前回以上に激しい高低差がありました。テント泊用の重い荷物を担いで登り切れるか不安でしたが、結果として問題なく登り切れました。前回のハイキングの後、「2リットルのペットボトルを4本背負って1時間ぐらい歩く」というトレーニングを何回か実施していたのですが、それが功を奏したのか、ある程度体力をつけることができたようです。

しかし、今回はどちらかというと下りの方が脚へのダメージが大きく、翌日は筋肉痛でまともに階段も下りられないような状態でした。ただし、私が最終的に目標としているトレイルは高低差が激しくないので、下りの心配は少ないと思っています。

と言うことで、前回最大の不安要素だった体力の問題については、解決できそうな気がしています。

夜の寒さ対策も道具で解決

前回の反省を踏まえて、冬用の防寒性の高いシュラフを持っていきました。モンベルのシームレスダウンハガー800の#0で、製品説明上の快適下限温度は-6℃です。さらに、シュラフの下に敷くマットも断熱性能の高いものに替えました。

燕山荘は標高約2,712mの場所にあり、私が行った日には夜から明け方にかけて0℃前後まで気温が下がりましたが、冬用シュラフのおかげで寒くて寝れないということはありませんでした。ただし、ダウン等の防寒着を着こまないと寒さを感じたので、私の体質がそもそも寒さに弱いのかもしれません。

また、テント場はまだ雪で覆われていて、雪の上にテントを張っている状況だったので、テントの床に直に(マットを敷かないで)座ると足が冷たく感じました。そのため、夜もマットから落ちないように気を使う必要があり、それが多少窮屈ではありました。

本命の海外トレイルに向けた対策としては、夜は今回と同じく0℃前後まで気温が下がる可能性があるものの、雪の上にテントを張る必要は無さそうなので、このレベルで対策ができていれば十分かなと思っています。

寒さに雨が加わると撤去は大変

今回の検証は体力面と寒さ対策のチェックが目的だったのですが、宿泊した夜から翌日にかけて雨が降り、意図せずして悪天候下での撤収も練習することができました。そして、結論として今回はこれが一番大変でした。

雨と風だけではなく、気温が低いのが大変なポイントでした。荷物やテントの内側が濡れないように素早く撤収する必要があるのですが、寒さで手の感覚が鈍くなっていて作業が進みませんでした。フライシート(テントにかぶせる雨除けのシート)を小さく丸めて収納用のバッグにしまおうとしても、指に力が入らなくて中々小さく丸めきれませんでした。また、テントのポールは金属なので冷え切っていて、これも指の痛みを堪えながら折りたたむという感じでした。

防寒用のメリノウールの手袋は持って行っていましたが、雨で濡れてすぐに役に立たなくなってしまいました。風雨下での作業用に、防風・防水の手袋も持っていくべきだったかもしれません。

結果として撤収に時間がかかり、テントが結構濡れてしまいました。今回は一泊二日の行程だったので、濡れたテントは家に帰って乾かせばすみますが、これが連泊のハイキングだと翌日は濡れたテントの中で寝ることになってしまいます。

海外でのテント泊に向けたさらなる対策

体力面の問題と寒さ対策はほぼ解決できたので、あとは風雨への対策が準備できれば大きな不安はなくなりそうです。ネットで調べたところ、風雨時のテント撤収を素早く行うために、製品付属の収納バッグではなく大きめの収納バッグを別途用意し、雨の時にはそれを使うというアイディアがあったので、それを参考にしたいと思います。

あと、今回は撤収時のみ悪天候でしたが、設営時に天候が悪い方がさらに大変そうなので、それもできれば事前に経験しておきたいところです。

検証する度に新しい問題が見つかって少し気が遠くなることもありますが、不安はできるだけつぶして楽しい気持ちで本番を迎えたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?