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「その世界はキミのものだ」がINFPに響くかもしれない


INFPは、MBTI診断のなかの分類のひとつで仲介者ともよばれる。
内向的で、空想が好きで、直感で理想を追い求めるタイプ。

自分の中に理想像(具体的じゃなくて輪郭だけが見えているような)があって、いつも色んな考え事をしていて、これほどまでに楽しいタイプもないと思っているけれど、検索をかけると「生きづらい」という言葉も一緒に並んでいることが多い。
たくさん考え事をするのに、他者とコミュニケーションが苦手で、思考の整理を自分自身のなかで行うから、堂々巡りになったり、混乱やより深い悩みに繋がったりするから、「しんどい」「生きづらい」になるんだと思う。

私はそんなINFPだ。
自分の思考に呑まれて苦しくなったことは少なくない。
話すのが得意ではないから、上手く伝えられないストレスを日々感じる。
それでも、私はINFPは面白いと思うし、他のINFPの方の感性も好きだ。


タイトルに挙げた「その世界はキミのものだ」は私が心の拠り所としているthe pillowsのボーカル、山中さわおさんの曲だ。
なんとなくINFPに刺さりそうな感じがしたので、自己解釈を書いてみようと思う。



白紙のページを読んでる少年
朝も昼も夜中も夢中で読んでる
まわりの誰もが首を傾げても
彼は気にしない 何かを読んでる

他人には見えないけれど、夢中になっているものがあって、他人に表現するわけでもなく、その世界を楽しんでいる。

空想好きで、内向的な感じがまさにINFPっぽい感じ。

心の中に拡がるキミだけの世界を
キミだけの自由を手放さなくていい
折り合わなくていいんだよ
誰かが何か言ってくる 正しさを説いてくる
キミの好きな物語を疑わなくていい
それはキミの世界だろ

INFPは(私個人としては)自分だけの世界が頭いっぱいに広がっているのに、内向的な性格故に他者への表現が苦手で、他者から肯定されることってなかなか難しい。
だから自分の世界を誤解されて否定されないように、外向きは周りに合わせて普通のふりをして、自分の本音と社会のルールに折り合いを付けて生きているんだと思う。だから、本音と表向きの顔にズレが生じて苦しくなることがある。
でも、さわおさんは自分だけの世界(自分が自由にできる空間)を肯定しても良いと歌ってくれる。

自分が好きなものは否定しなくていいと。
そんな一言で身体がふわっと軽くなる。

私は私の世界観で生きていいんだって。
そう言ってもらえるだけで安心する人はきっといると思う。

答えが一つだけのもの そうじゃないもの
違うポケットに持って迷路の中 進んでいく

答えが明確に決まっていることだってあるけれど、「人生とは何か?」みたいな正解が決まっていないような考えごともある。
正解のない質問を延々と考えて、複数の考えごとを並行しているINFPらしいなと感じる。

余談だけど、私は晩ご飯を悩むような感覚で、将来のことを悩んでいるみたいに、雑談をしていたはずが大きなテーマで話し出したりすることがよくある。なので、外で話す時は注意しないとと思っている。これを気にするのって私だけなのか、INFPあるあるなのかは分からないけれど

心の中に拡がる僕だけの世界を
僕だけの自由を譲るつもりはないんだよ


誰かが何か言ってくる 正しさを説いてくる
僕の好きなメロディを整えたりしない
これは僕だけの世界だ

INFPは頑固らしい。社会と意見が合わなくても、自分の本音を持ち続けようとするから。周りが段々と周りの環境に適応していくのに、自分だけはいつまでも何となく馴染めない感じがあって、それはきっと私のなかに造られている世界を譲れないからこその違和感なんだろうなって思う。
自分の世界だけは譲れない。世の中の正しさが他にあったとしても、意見を変えられないことだってある。
その世界を表現できたらいいんだろうけど、譲れないって気持ちは自分の内側だけで表現できる意思でもあるなと思う。だって表現しなければ、否定されることもないから。肯定もされはしないんだけれど。

この曲は、周りと違う世界を自分の中だけに広げることを自分だけの自由だと歌っている。

さわおさんのほかの曲も、たくさんの人に向けてというよりは、世間からはみ出しそうな人へ響く曲が多い。
さわおさんの音楽に何度も救われてきた人間なので、今回歌詞の解釈を書いてみました。


世界は分かりあえることだけじゃない。

周りの大勢の意見が正しくても、
好きな世界が別にあってもいい。

INFPの生きづらさのように、生きるということは苦しいことかもしれないけれど、自分の世界を信じること、自分の世界を大切にすることは、大事にしていたいと思う。

周りから認められないって少し寂しいけれど、きっとその感覚をわかりあえる人はいるはずだから。
そんな人と手を取りあっていきたい。


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