レベルが高いオタクとは、愛ゆえの狂気があるオタク
もっとも身近な例は、声優さんの声を判別できる人です。ある程度アニメを視聴していても、声優さんにまったく興味がない方からすれば、判別できる方に関心するはず。
実際、結構アニメを観ていても、声優さんに興味がない友人がいます。家族の中でも自分だけが判別できて、「言われれば確かに分かるけど、意識してないし、全然判別できない」というのが親の意見。
アニメを観ている条件は揃っているのに、その後が全然違っている。それを分けているのが、声優さんに関心や興味があるかないか、つまり、声優さんに愛を抱いているかどうか、だと思います。
愛という強い言葉を使ってますが、ようは好きかどうかって話です。だけど、ただなんとなく好き程度なら、声の判別は難しいでしょう。判別できるまでには、アニメをたくさん観るのに加えて、「誰が」「どのようなキャラを」演じているかまで把握しなければなりません。
物語の内容を把握するのと同時進行でこれらを行い、さらにそれらを記憶しなければいけません。正直、(自分もそっち側ですが、)かなり高度なことを行っていると思います。シンプルに言えば、狂ってる。
とはいえ、声優さんの声の判別は、ジャブレベル。まだまだ初級。いくら声優さんの演技力がすごいとは言え、同じ人間の声なので、ガチ勢じゃないライト勢(声優さんをとくに意識しないで視聴している方々)でも、そこそこ判別できます。じゃなきゃ、言われても納得できないでしょうし。
ほんとの「レベルが高い」オタクは、キャラのある1部分だけでそのキャラを見分けることができます。アニメやゲームの画像は、いくらきれいな画像とはいえ、どれも同じような品質です。もちろん、キャラごとによる違いはありますが、じゃあ足の画像だけでそのキャラを当てられるかといえば、ほとんどの方がNOでしょう。
しかし、世の中には、判別できる方が存在しているのです!またこれが面白くって、「なんとなくそうだと思った」方と、「確信をもって判断した」方に分かれるんです。後者のほうがすごいのでは?と感じるかもですが、なんとなくでも分かるだけでも異次元です。
些細な情報から、そのキャラが誰なのかを当てられるのは、それだけそのキャラが好きだということ。そう!それは愛ゆえなんです!!
お子さんがいる方なら、産まれたての自分子どもを判別することができる感覚に近い感じだと、想像していただけば共感してもらえるはずです。他人からして見たら、「みんな同じ顔に見える……」というのが正直な感想です。
親が子を見分けられるのとは方向が違っているとは言え、オタクの愛は本物だと思います。若干、引かれるかもしれない愛の形ですが(笑)