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新米デザイナーが「Awwwards Tokyo 2020」に参加してみた話

こんにちは!デザイナーのにしかなです。
UXデザインチームに入って約半年が経ちましたが、まだまだ新米デザイナー。先輩デザイナー方に日々ご指導いただきながら、毎日たくさんのことを学ばせていただいております!

そんな私に、とあるお誘いが…

Awwwardsのアレ行かない?

お恥ずかしいことに「Awwwards」も「Awwwardsのアレ」も存じ上げなかったのですが、持ち前の勢いの良さを発揮し「行きます!!!」と全力回答。
Awwwards Digital Thinkers Conference Tokyo 2020への参加が決定しました。

Awwwards
世界最大級のwebデザインのコンテスト。
世界中からレベルの高い作品が集まっています。
https://www.awwwards.com/
Awwwards Digital Thinkers Conference Tokyo 2020
Awwwardsが主催する、デザイナー向けイベント。
2020年は初のアジア・東京開催でした。
https://conference.awwwards.com/tokyo/

当日…

実はこういったイベントに参加するのは初めて。ドキドキです。
ドキドキしすぎて朝6時台に家を出ました。もはやディズニーに行く時と同じテンションです。

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会場に着くと日本人の少なさに驚きました。3~4割でしょうか。
そうなんです、このイベント英語なんです。

英語で受付する時点で6割ぐらいの体力を失ってしまった英語ヨワヨワ人間の私。登壇者のトークは素直に翻訳機を使用することにしました。

翻訳機はスマホアプリ

翻訳機と言っても、Interactioというアプリを自分のスマホにインストールして聞くスタイル。
「アプリで聴けるんだねえ、すごいねえ」なんて思ったのも束の間、イヤホンを持ってきていないことに気付きました。

急いで受付の人に聞いてみるもイヤホンの用意はないとのこと。
スピーカーから爆音で流して白い目で見られるか…
登壇者のジェスチャーだけで内容を読み取るか…

とっっっても迷ったのですが、英語が堪能な先輩デザイナーふじゆりさんがなんとイヤホンを譲ってくださったのでなんとか乗り切りました🙇🏻‍♀️

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よく見るとメールの下の方に書いてあったのですが、「Important note」はもっと目立たせてくれてもいいのに…と思ったり。あるいは翻訳機を使用する英語ヨワヨワ人間のために日本語も併記してくれていたら見落とさなかったかもしれないですね。

その後も会場のwifiに繋がらなかったり、途中で音声が聞こえなくなったり、少しBADな体験をしましたが、英語ヨワヨワ人間でもなんとかトークを聞くことができました!

印象に残ったトーク

カンファレンスは2日間あり、全23回のトークを聞きました。
その中で特に印象に残った内容を3つご紹介します。

1. Marina Fujiwaraさんの「痛がる白杖」を作った話

「持っている白杖に気付かれず、蹴られることがある」
そんな友人の悩み事を解決すべく、ぶつかると泣き叫ぶ白杖を作った藤原さん。解決のアプローチがとてもユニークで、印象的でした。

藤原さんは無駄でくだらないものを作る無駄づくりという活動をされている方です。藤原さんの言う「無駄」には感情を動かす力があると感じました。
業務系システムに関わっていると、無駄とは対局にある「効率」について考えることが多いですが、人々の感情を大きく動かしたい時にはあえて「無駄」を取り入れるのもアリかもしれないですね。

他にも、「別れました」とツイートされると光るライトお花の中から中指を立てた手が現われるストレス解消マシーンなどが紹介されていましたが、どの作品も会場が笑いに包まれていました。
こういったユーモアは日本人独特の感性だと思っていたのですが、どうやら違うようです。思いこみはいけないなあと痛感しました。

2. David Navarroさんの「マジンガーZのDr.ヘルは最強のクリエイターだ」という話

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マジンガーZのDr.ヘルをご存知ですか?
Dr.ヘルは世界征服を目論むいわゆる悪役。ヒーローのマジンガーZを倒すために様々な敵キャラクターを産み出し続けています。
DavidさんはこのDr.ヘルこそが最強のクリエイターであると話しました。

「敵キャラクターを産み出す」→「マジンガーZに倒される」の繰り返し。
心が折れてしまいそうだけれど、彼は明確な目標を持っていて、目標を達成するためにはどんなこともするし、諦めないのです。そして、どんなに負けても更に強くなって帰ってきます。

私もこの悪役のマインドを持って、失敗を恐れずたくさん産み出し続けて、最強のデザイナーを目指そうと心に決めました!

3. Vitaly Friedmanさんの慣れたものをあえて作らない「摩擦を産むデザイン」の話

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慣れたものを作ると結局似通ってしまう。もっと摩擦を起こすデザインがあってもいいのでは?という例をいくつかご紹介いただきました。

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例えば、このログイン画面
「メールアドレスとパスワードを入力してログインボタンを押す」といった単純な画面ですが、操作と連動してキャラクターが動くのです!
退屈なやりとりが少し楽しくなりませんか?

ここで言う摩擦は混乱とは違い、感情を動かすことです。
退屈な作業を「面白い!」と感じさせることができるUIってスゴイですよね。私もそんなUIを作りたいです。

ちなみにトークの合間の休憩時間は…

お弁当・お菓子・飲み物が用意されており、それらを食べながら参加者たちとお話できる時間がありました。
他社のデザイナー事情を聞くことができて楽しかったです。
そして「今半のすき焼き弁当」と「ファンタ」という組み合わせが和洋折衷な感じでCOOLでした!

まとめ

Awwwards Tokyo 2020、行ってよかったです!
ご紹介した3つのトーク以外にも為になるお話がたくさんあり、非常に濃い2日間でした。翻訳だけでは意図を掴みきれないトークがあったりしましたが、それを超える多くの学びが得られました。
今後もこういったイベントに積極的に足を運んでみようと思います!

written by にしかな
新米デザイナー。SEとしてシステム開発をしていた経験を生かして、開発側とも会話ができちゃう最強のデザイナーを目指しています。

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