【🇮🇹イタリア校♯11】アドリア海からの留学記8月編

Ciao! そろそろ食堂のパスタが飽きてきたSecondoのポモドーロです。

3ヶ月という長い夏休み期間を終えて、またイタリアに帰ってきました。

UWCの日常を「せきらら」に発信することを目標に始めたこのnoteですが、なかなか最近更新することができてない、、、

今年はライブ感のあるブログを定期的に投稿していきたいですね。

と言っても、勉強は忙しくなっていく一方。

先輩たちが去年、「3rd termは一番忙しいよ」、って言ってたのに対して、「そんないうほどじゃないんじゃないか」と舐めていた自分の顔に熱々のパスタをぶん投げて目を覚ましてやりたいほどです。

でも実際は、そんな今でもあんまり全力出し切れてないと思っちゃいます。

自分に甘いというか。

最近、「昨日より後退せず少しずつでも毎日前進すれば、最後には大きな成長になる」の精神で頑張るぞと意気込んで、自分なりに毎日頑張ってるつもりでいたのですが、つい数日前にシュゥンーとその熱が冷めちゃって。

受験生なのに何やってんだという感じです。

でも今日また、ここでだらけきってしまったらあかんと思い、なんとか勉強の軌道を元の状態に戻すことができました。

ポジティブに考えると、前までだったらこっからさらに1週間ぐらいだらけきっていたと思うので、そこは成長だなと。

次は2日で復帰すれば御の字ぐらいの気持ちで、無駄なプレッシャーを自分にかけることなく、こっからとりあえず、1週間後の秋休み旅行まで全力疾走、ここに宣言します。(やりきったとこのブログで報告できることを願う)

とまあ、毎度お馴染みのイントロ語りが長くなってきたところで、本題であるポモドーロの8月を振り返っていきたいと思います。

心身共に慣らす時期＆最後のバカンス

やはりUWC2年目といえど、異国で寮生活というのは簡単なものじゃない。部屋は変わるし、ルームメイトも変わるし、新入生が入ってくるしと、1年目とは別物です。1年目と2年目でなんか性格変わったな、なんていうsecondiも結構いたりするもんで、、、

あとイタリアの夏は暑い、、、というより、エアコンがないのが地獄！！！
それに慣れるのにも結構時間がかかったりするので、やっぱり8月は調整期間ですね。少なくとも自分の中では。

英語も鈍ってんじゃねーかと心配だったりしたのですが（鈍らせるほどの英語力もないのですが）、そこはカレッジ到着前にちょっとだけイタリア人の友達のお家にお邪魔させてもらって、英語を話したことで解決しました。

訪れたのはVeronaというイタリアはヴェネト州にある市。ロミオとジュリエットで有名なところですね。

Veronaは個人的イタリアの好きな都市top3にランクインするほどいいところでした。規模感がちょうどよかった。

ローマ帝国時代の闘技場 Arena di Veronaで夏夜にオペラ Aidaを野外鑑賞。素晴らしかった。

Buddy Ball

毎年到着1週目にあるBuddy Ballは一言で言ってしまえば、welcome party。Buddyと呼ばれる1年生と2年生のペアがballのテーマに沿って着飾り参加します。

今年のテーマは、「Rhyming」。よーわからんテーマですが、まあ韻を踏めっていうことですよね。たとえば、一人が「Sailor（船乗り、セイラー）」の格好をして、もう一人が「Taylor Swift（テイラー）」の格好をするみたいな感じです。

パーティーの案内のメールがきた時にはなんじゃそれ、、、って思って、2人でジェラート食べながら悩んで、ほぼ食べ終わった頃にそういえば俺今年の夏、香港行ったなとふと思い、、、

「Bruce Lee（ブルース・リー）とHermione（ハーマイオニー）はどう？」

と韻踏めてるかどうかもわからない提案をしてしまいました。

ただ結局それでいくことになり、結果、対して見せびらかす筋肉もないのにタンクトップで、パーティーに参加しました。

あとヌンチャクどうやって作ろう、、、って悩んでた時、目の前に日本から持ってきたドレッシング2本あったのでそれを紐で括ってヌンチャクにしました。

非常に滑稽なブルースリーになったのですが、アジア人ってこともあり、まあ及第点は超えてたと信じたいです。

（ペアの子は最高言うてくれましたが笑。）

学年キャンプ・ハイキング

そして、月の終わりにはなんとアドリア校数年ぶりの学年泊まりがけキャンプに行きました。

説明会にてスマホが没収されてるということを知らされた時の、みんなの顔は忘れません。

「どうやって写真撮るの？」
「曲がかけれないじゃん、、、」
「私腕時計持ってない！」

でもみんな結局、キャンプ中には一致団結して楽しそうにしてましたし、スマホがない生活の良さというのも学べた気がします。

20年前には世界にスマホなんてものは存在せず、UWCでもそれは例外じゃなかったはず。

Whatsappがない、Instagramがない、FacebookもないUWC生活はどんなものだったのでしょう。

もっと面白かったのかもなぁと思ったり思わなかったり。

少なくとも勉強は捗っていたんじゃないのかな？笑

行き先は、イタリア側のアルプスDolomitiのForni di Sopraというところでした。

まあ景色、空気が綺麗綺麗。

電子画面を見ることはないわ、聞き飽きたBerealの通知音が聞こえてくることも勿論なく、「人」と「自然」に真正面から向き合うことができたととても良い経験でした。

お世辞にもキャンプ自体はちゃんとしたキャンプとは言えず、ただただキャンプ場でテントを張って寝袋で寝ただけでしたが、それでも満足度の高いものでした。

唯一やってしまったのは、半ズボンで山登りしたこと。みんな半ズボンだったからいっかと思って油断して半ズボンで乗り込んだのが間違いだった。途中で、変な虫に刺されて、そっからキャンプ場に帰るまでずっと痛かった泣。

このキャンプで心が突き動かされたとかいった感動的な学びはなかったのですが、純粋に忘れられない楽しい思い出となりました。

このブログ執筆時のように勉強が辛い時期でも、こんなことがあったなぁなんて振り返るだけで少し元気がもらえます。

ハイキングコースの中で一番高い所に行った時の写真。

海水浴とジェラート

やっぱり夏のイタリア校と言ったらこれが欠かせません。

灼熱地獄の中、アドリア海に友と思いっきり飛び込むという経験は最高で、あーこれから地獄のIBがまた始まるんだー泣なんていう心配をどっかに吹き飛ばしてしまうぐらい気持ちが良いものです。

嘘抜きに8月中は毎日誰かしら泳いでいて、僕のルームメイトも毎日崖から飛び込みしていました。

そんで、十分泳いだあとは友達とジェラート屋さんへ。

いやー、文章だけでもう最高ですね。映画のワンシーンかと思うほど。

この時だけはみんな勉強を忘れて、残り少ない「イタリアの夏」を味わうことに全身全霊をかけるのです。

朝ごはん、お昼ごはんの時に飛び交う、

「このあと海いかね？」

という言葉が少し恋しいです。

僕はというともっぱらルームメイトに誘われていくケースがほとんど。

でも高所恐怖症なんで崖から飛び降りるなんて自殺行為はしません。

いっつもぷかぷか浮いたり泳いだりして、海を楽しんでいました。

希望と不安に満ちた不思議な月

僕にとって、イタリア校における8月というのはとても不思議な月です。

燦々と照りつける太陽と、部屋に帰るたびに見えるアドリア海。

またかまたかと来る観光客や休暇のために別荘に来るお金持ち。

授業がないので、はっちゃける2年生。

そこに世界各国から到着する不安そうな1年生。

なんともいえないカオスで不思議な雰囲気がそこには流れます。

でも僕はその雰囲気がすごく好きで、今年、Duinoでの2回目の夏を迎えた時、ああこの感じ、懐かしい、と感傷に浸りました。

クーラーのない暑い部屋、いろんな国の洗剤の匂いがする講堂、日がなかなか沈まない夜、夏にしか出てこない食堂のアプリコット、、、

そして、2年目への期待感と不安感が混ざり合った変な感情。

これだけエモーショナルな季節なのに、それは2週間弱を持ってしてあっという間に過ぎ去ってしまう。

その儚さもまた、イタリア校の夏を彩る一部なんだろうなと思った8月の終わりでした。

ルームメイトたちと庭でキャッチボール

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書いてる途中、あの時に戻りてーーー

と思いつつ、現実に目を向けるとそこには大量のIAが、、、

というわけでそろそろ勉強に戻りたいと思います！

それではアドリア海留学記シリーズ 9月編で、また会いましょう！Arrivederci!