触れ
天気が良く陽射しが気持ちよい。公園に遊びに行こうと思い立ち、冷蔵庫で作り置きしていた蕎麦を軽く温めて、麺つゆをお湯で割り、暖かいざる蕎麦を啜った。最近のマイブーム、熱盛つけ蕎麦。
大きめの公園、かつ行ったことがないところを探した。歩いて行ける距離にある公園は、大きな公園はないから車に乗って。
道路の気温計は5℃と表示していた。風が吹いていると体感温度はもっと下がる。表示された気温を鵜呑みにしてはダメだ(戒め)
来たことがない公園かと思いきや、入り口に近いて徐々に記憶が蘇った。引越しで家を探しにきたときに立ち寄ったことを。あの時は全ての施設が閉まっていて、トイレも使えなかった(敗北)今回は色々と開いているみたいだ(勝利)
太陽が雲に隠れた瞬間、むちゃむちゃ寒くなる。寒暖差がすごい、生を感じる。生きている(大袈裟)
美術館が開いており「無料」の文字。僥倖。神のお導き。いわゆるゴッド。
アートとはかけ離れている人間なので、文脈もわからないまま一つ一つ見て回った。わかろうとする脳が多分邪魔をしてる。中には広告作品もあって、見たことがあると思わず頬が緩む。
イラストだけでなく映像作品、瓶やロゴなどもあった。無限にある表現。音楽だと(ROCK?)何を作ってもビートルズがすでにやっているみたいなことをLUNA SEAのSUGIZOが言っていた。
写真は、誰でも気軽に始められる。今はスマホでも撮れるからほとんどの人が写真を撮っているなっと思う。だからどうということは無いのだけれど、自分はどうなのだろう。構図がどーだとか、始めた当初は悩んだりしてたのが懐かしい。素直に撮る、撮らされている。目の前の世界と繋がる感じ。撮った写真を後で見てみるとやはり良い。心地よい。自分の写真が一番好き(告白)
美術館をあとにし、外の空気にあたる。冷たい。室内との寒暖差がしみる。坂道をくだって歩いていくと動物保護センターがあった。もちろん見てみることにした。しかも無料。最高。
カフェも隣接されていて、オシャレな雰囲気が漂っていた。値段を見たら僕の財布の厚みだと戦えそうにないので、目のピントをボヤかせてみないようにした。いや、涙で見えなかったのかもしれない(敗北)
なんともいえないモニュメント。かわいい。ちなみに横に道があるので、この門をくぐる形で歩くことは、あまりないように思う。もちろんくぐった。帽子を脱いで通る。真ん中は神様の通り道ときいたことがあるので端っこを通る。ハローアニマル。アイムジェントルメン。
トイレの横に遊歩道がありそこから動物がいるゾーンへいけた。犬の散歩をしてもよいみたい。うんちを持ち帰ってねの看板がある。そのうんちの絵は、Dr.スランプアラレちゃんが木の棒に刺していたうんちみたいに目がありピンク色だった。
なんとなく、ACのCMを思い出す絵。時計の上にある鐘が鳴ることはあるのだろうか。馬が一番下にいてその上に動物がいるだけでブレーメン音楽隊を想像してしまう。昔住んでいた川崎市にブレーメン通りという商店街があったので、その記憶がベースにある所為か。商店街の時計は、時間になると下から動物たちが出現していた。
犬たち。ずっと中を伺っていて、こっちを見向きもしなかった。だが、それでいい。くるくるずっと歩き回っている犬もいた。ペットショップで見る元気がない感じにダラッとしているよりよっぽど良いなと思った。
施設の方が犬となかよしでスラロームやハードル飛びを見せてくれて、最後はハイタッチをしていた。もう彼らの絆はゴンブトだろう。ごん太。毎日食べたい骨っこ。
猫は室内の小部屋にたくさんいた。ふれあい時間は決まっていて午前中だけだったようだ。外にはヤギがいてほのぼのしていた。割とお客さんもいて、保護センターなので引取目的の人かと思う。ハイタッチしていた犬も引き取られてしまうのだろうか。もうここにいたほうが幸せな気もする。
公園の散歩目的できてみたら全く思ってもいない一日になった。寒さに触れ、芸術に触れ、動物に触れ、新しい場所に触れられた。心地よい刺激になった。
おわり
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