![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105398888/rectangle_large_type_2_289b109ea66a1d7c1c61f827adb37c6a.png?width=1200)
:0024 五行歌集 しかくいボール 子どものことばは道しるべ 感想
詩集の紹介 第6弾!
顔は知らないけれど、この子成長しているなぁ
乳房など
比にもならない
いのち一つ孕んだ女の
腹のまるみの
美しさは
クラス一
重い体重は
彼の誇り
身長を尋ねても
「20キロ!」
一日一回は
ぎゅうっとするの
23キロを抱え上げる
今の私の
最も幸福な重労働
お腹の中にいた息子が、小学生ぐらいまで成長した。唯々しあわせで、かみあわない会話にあたらしい発見があるようだ。その過程をまだわたしは体験したことはないけれど、母にも読んでほしいと勧めた。
五行歌の余白
五行歌がドンとページの中央にある。少しおおきめの文字で、余白もつれてきた。
五行歌五則
一、五行歌は、新形式の口語短歌である。
一、作品は五行からなる。例外として、四行、六行のものも稀に認める。(三十に一つくらいと思われる)
一、一行は一句を意味する。一息で読める程度の長さにすること。
一、全字数について歌らしい感じを保つこと。(二十音から五十音程度と思われる)
一、これ以外にはいっさいの制約をもうけない。
文学フリマ東京37に向けて詩を書いているが、ページ数を160は確保できれば余白がおおくても物足りなさはないとわかった。わたしが書いている詩はいまのところ八行歌のようなものだ。ひとつ手付かずになっている詩の案があるから、五行歌にした詩集も書いてみようか。
しかくいボール
初めて見たサイコロを
じーっと眺めてかんがえて
それから彼は
高らかに叫んだ
「しかくいボール」
2歳の息子が言った名言。これがタイトルにするなんて当時はかんがえていなかっただろう。サイコロはボールでもある。バスケゴールにシュートぐらいはできそうである。使い方を制限しすぎていないか、日常的に子どもに問われている。
水源 純さんは文学フリマ東京36で出店されます
栢瑚kashiko五行歌部(仮)
ブース :S-43〜44
Twitter:@Kgogyoka