『しろくま先生の心の伝言板 ーうつ からの出発ー』 プロローグにかえて
プロローグにかえて
ぼくの心に光が差し込んできました。
近ごろでは、その光はずいぶん確かなものになってきました。
ぼくは、来年4月に教職を定年退職します。 しかし、昨年の秋に 心が悲鳴をあげて、現在、休職しています。
うつ と 診断されて、長いトンネルの暗闇の中に 立ちすくんでいた時期もありました。
でも、今年の春、一筋のかすかな光が見えたのです。
その光は、どんどん輝きを増し、今では希望の光となってきました。
その一筋の光を応援してくれたものが3つ。それは「小さな世界」と「広がる世界」と『一心一花』。『一心一花』は光そのものかもしれません。
「小さな世界」と「広がる世界」と『一心一花』が、ぼくの心に エネルギーを与えてくれたのです。
この3つについて書くことから、ぼくのブログ『しろくま先生の心の伝言板 ーうつ からの出発ー 』を始めていきしましょう。
昨年の秋、うつ と診断された ぼくは、その直後から、冬眠でもするかのよ うに、心に鍵をかけて 暗い部屋に閉じこってしまいました。ベッドの上で 一日中 じっとしている日々が続きました。
年が明け、春の足音が聞こえる頃に、ぼくは やっと 心の扉を開けて 一歩踏み出さねばならないと 思い始めるようになりました。
実に 約5か月もの間心を閉ざしていたのです。
日差しに暖かさを感じ、爽やかな風が吹く頃になると「メンタルヘルスを取り戻すために、ネガティブな心とお別れして、アウトプットすることが必要だ。」と思えるようになりました。
言葉の意味も知らなかったSNSの発信を始め、ブログの制作にも取り掛かりました。
SNSは毎日投稿できるようになり、ブログの「第1作」もゴールデンウィークには書き上げていました。続きのプランもありました。あとは投稿ボタンを押すだけです。
それなのに ボタンを なかなか押すことができません。
今 思えば、その頃の ぼくには、まだ、投稿するだけのエネルギーが満ちていなかったのかもしれません。
ボタンを押すことがができないまま、また、5か月もの時間が過ぎてしまいました。
うつ という病は、そう簡単に回復なんかしないんだと つくづく思います。
「小さな世界」と「広がる世界」と『一心一花』に背中を押されて、すでに書き上げていた第1作の前章として、この「プロローグにかえて」を挿入してブログの投稿ボタンを押しましょう。
今日、こうして、ブログを投稿した ぼくのメンタルヘルスは 少しずつですが回復してきています。投稿のボタンを押せたことがその証です。
そして、うつ になったからこそ気づいたことがあります。日々の生活の中で心を擦り減らし、いつの間にかどこかに 置き忘れてきていた大切なものを見つけ出すことができたのです。
これから このブログに ぼくが改めて見つけ出した大切なこと、日々、感じていること、思っていること、考えていることを綴っていこうと思います。 それは、ぼくの「人間性の回復」にほかなりません。このブログは「Human potential document」なのです。
じゃぁ、今日は この辺で。
次号に向けて
chapter1 小さな世界
chapter2 広がる世界
chapter3 『一心一花』
ありがとうございました。次作もよろしくお願いします。