思っていることがそのまま現実になることが、あなたはこわいですか?
「現実化」という言葉は引き寄せの法則などで知られるようになったが、私がこの言葉を知ったのは、神秘主義者でアカシックレコードの第一人者であるゲリーボーネルを通じてである。
そもそも25年以上前、フリーライター時代に私はこのゲリーボーネルを取材して出会っていた。
当時ゲリーは体外離脱ワークショップとかをやっていて、怪しい外国人だなーとしか私は思わなかったのだが(笑)、その後彼は日本でどんどんメジャーになり、ゲリーボーネルスクールというのを立ち上げていた。
そのゲリーと再会したのは、約10年前。
実父が亡くなったあと、私は様々な問題に巻き込まれ、これはもしかしたらカルマかなんかじゃないか?と思った。
そしてカルマみたいな怪しいことを教えてくれるのは、あの怪しいおじさんしかいないと思ってゲリーのところに会いに行ったのだった。
ゲリーと会って何を言われたか。
これも超おもしろい話なのだが、それを書き出すと非常に長くなってしまうので、それについてはまた改めて別の記事で書きたいと思う。
で、私はこれをきっかけとしてゲリーの学校に行くことになり、1年半くらいの間みっちりといろいろなことを学んだ。
とはいえ不良学生で同期生といつも飲み歩いてばかりいたけど(笑)、でもその後じわじわと学んだことが浸透してきて、世界を見る視点や見方が変わった。
それは私をすごく生きやすくしてくれた。
学んだことはいろいろあり、輪廻転生の意味だとか、時間とか、宇宙とか、瞑想とか、断食とかいろいろ。
怪しくて面白そうでしょ。笑
まー、そういうのもいろいろ面白かったことは確かだけど、私が一番助かったのは意識の持ち方みたいな話。
善悪優劣は幻想だとか、ジャッジしないとか、個人的にとらえないとか。
善悪優劣を手放すとほんと楽になる。
それはともかく、そのとき学んだことのひとつに、「現実化」という考え方があった。
ゲリーは考えていることがすぐ現実になる時代が来るというのだ。
この考え方、引き寄せの法則などで有名になって、今では当たり前に思っている人もいるかもしれないけれども、当時は新しかった。というか、私は初めて知った考え方だった。
で、
まじすか?やべー
と恐れおののいたのだった。
今でこそ、こんなに毒舌でまったく裏表のない人間になってしまったけれども、10年前は違った。
本音と建て前を使い分けていたし、本当の自分なんて出してなかった。
それがそのまま現実になっちゃうなんて!どうしよう!
怒りがいっぱいで、いつも内側がいろんな感情や葛藤や嫉妬やなんやらで渦巻いていて、こんなのが現実になってしまったらたいへんだ。どうしようと焦ったのだった。
皆さんは、自分の考えていることや思っていることが現実になると知ったらどう感じますか。平気ですか?こわいですか?
もしそれがおそろしいとしたら、自分の本音と建前と、自分の内側と外側を使い分けているということです。
そうやって生きていたら、本当にきついんですよ。
常に自分の考えていることや感じていることをジャッジして、これはいいことこれはこれは悪いこと、こんなことを考えている自分はだめで恥ずかしくて隠しておかねばならない。そうやって自分を否定して査定し続けている。
でもこうやって生きている人って、けっこう多いのではないかしら。
少なくとも10年前の私はそうだったかな。
そして10年たった今、内側と外側、本音と建前の落差がほとんどなくなって、内側にあること、思っていることや考えていることを外に出すことにまったく抵抗がなくなった。
怒りとかがなくなって愛だけの人間になったとか、なんかそういうスピリチュアル的なことではまったくないんですよ。笑
怒りだとかいろんな感情がある自分をそのまま許しているというか。
まるごとの自分にOKを出しているというか。
これ、ほんと、楽。
だって自分を否定も査定もせず自分そのままで生きているだけだから。
もちろんそれまでに瞑想だとかいろいろやったのは確かですけどね。
そして現実化だけど、
どうなんだろう。
現実になっているのかどうか。
もうそんなことはあんまり興味がなくなったかも。
自分の夢とか考えとか目標とかをどうとかしよう的な力業で生きなくなっちゃったから。
ただやりたいことをやり、いやなことはせず、好きなように生きている。
これを現実化というなら、まさに自分そのままが現実になっている。
そうだなー。
理想の自分と現実の自分にあんまり差はないし、やりたいことがあったら、やればいいだけだし。
内側の自分をただそのまま生きている。
あなたは自分の内側が現実になったら、困りますか?
ぜんぜん平気ですか?