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雨の日の夜の後日談

バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨の中、息子を自転車に乗せて保育園から家に帰ろうとするという無茶苦茶に無茶なことをしていたところ、通りかかった保育園の先生が見かねて車に乗せてくれた。そんな9月のあの日。

あの日の後日談がある。

スマートフォン、水没により故障

帰路で浴びた豪雨の水滴が、カバンの中にいくらか入り込んでしまったようで、少し水滴を浴びた私のiPhoneは、見事に故障した。

いやいやそんなことで!?と思われるかもしれない(私も思った)。カバンの中に水たまりができるほどだったわけではない。カバンのつくり上完全に閉じるのは難しいけれど、できるだけ中に水が入らないように、口は閉じたつもりだ。

帰宅後、何気なくスマートフォンを取り出して画面をつけると、緑色一色の画面。ん???
もう一度つけると一応待ち受け画面が映ったけれど、ホームボタン(iPhoneによくある、画面下についている親指の爪サイズのボタン)の押し心地がない。そして画面の左端から5ミリくらいのところに、一本の黒い縦縞が入っている。おや???

そこで気付いた。

私のスマホ画面は、左下の角の部分が欠けていたのだ。

恐らくそこから、スマホの内部に水が入り込み、故障してしまった。

なぜ割れたのかははっきりと覚えていない。
自転車で走行中、カゴに入れていたカバンの外ポケットから飛び出して地面に落下したんだったか、道で何気なくスマホを触ろうとして落としたんだったか。

というのも、このスマホを使い始めて3年半、画面が割れるのはもう3回目だったのだ。(割りすぎ)
画面保護シートも貼っていたけれど、シートの範囲外のところからヒビが入り、そのうち画面が一部欠けてしまった。まあ使えるからいいか、と思っていた矢先、こんな形で画面欠けがスマホに致命傷をもたらそうとは。

なんとかホームボタンを使わずにアプリを起動するも、やはり精密機器の部分に水が入り込んだらしく、画面の上の方はタップしてももう反応しなかった。(画面右上に「決定」ボタンがあるアプリなどは、永遠に何も決定できない)

そして翌朝。ついに電源が全く入らなくなってしまった。
LINEも、写真も何もバックアップできていない。バックアップは何度かiPhone先生におすすめされていたけれど、スマホデータの容量が大きく、無料でできなかったために放置していたのだ。結局何もしないまま、スマホは故障してしまった。

あぁ…写真が…

子どもの写真や動画、撮り溜めていたものはあるにはあるけれど、日常で撮れたかわいかったり面白かったりしたものは比較的夫と共有していたから、惜しいなとは思うけれど立ち直れないほどは落ち込まなかった。
消えたわけではないから、いつか壊れたiPhoneを修理してくれるところが現れますように。笑
そして皆さん、課金してでもちゃんとバックアップを取ることをおすすめします。笑

ちなみに私は、電源が入らないスマホ(=ただの鉄の塊)を持って、翌日から夫と子供と連休を利用して帰省した。夫がいたから、スマホが使えないことへの不安は意外となかった。長らく使っていなかった腕時計も電池切れで、外出するのに時刻を確認する手段がないのはさすがに良くないかなと、時刻表示があったロボット掃除機のリモコンを持っていくことにした。

しかし、スマホを使わない生活は、思った以上にめちゃくちゃ心地よかった。
最初こそは、LINE来てるかな!?もしかして職場から連絡あるかな!?と気になったけれど、すべて「スマホ壊れてました」で済むのだ思うと(嘘ではない)まあいいや、と思えた。いつもあーだこーだと忙しい脳内が、何だか静かだったような気がした。

ももせんせいにあえたね

車に乗せてくれたもも先生に何かお礼がしたいと、実家に帰省した時、近所にあったかわいいカフェで小さな紅茶とクッキーを買った。
なかなかタイミングが合わずしばらく渡せなかったが、ある日のお迎えの時、もも先生に会えたので、お礼を言いつつ息子にどーぞしてもらった。
もも先生は「いえいえそんな~!」と恐縮していたけれど、受け取ってもらえた。
そして、実はもも先生は、今年度新卒で入られた先生だった。社会人1年目の出来事、きっと忙しい日々なのだろうけれど、なんか無茶な親がいたなぁ、と記憶に残るだろうか。笑
いつか担任を持ってもらえるかな、と思った。
息子は、私が「もも先生に会えるかな~」と何度か言っていたのを覚えていて、その日は「ももせんせいにあえたね!」とたくさんお話ししていた。

スマホが新しくなり、もも先生とご縁ができ、なぜか自転車の後輪のパンクまで発生したここ最近。10月になったし、何かの転機と捉えることにしよう。



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