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好き嫌いってむしろいいこと?

私は昔から食べ物の好き嫌いはしない方でした。
肉より魚の方がいいかなとか、味の濃いものの方がご飯が進むなとかはあったけれど、絶対に食べたくないいわゆる「嫌いな食べ物」は数えるほどしかなく、また歳を重ねるごとに減っていきました。

一方で少々困ったことも起こってまして。
自分の好きな食べ物が何なのか、わからないんです…
これって果たして、褒められたことなんでしょうか?


「好き嫌いはするな」と子供の頃に口酸っぱく言われてきた私たち。でも改めて考え直してみると、好き嫌いってそんなに悪いことでもないような気がします。
もちろん食わず嫌いとか、個人的な怨恨で人を嫌うとか、そういうのは対象外ですよ。ここで言うのはあくまで物事を感じ取って、自分の好みと比較した上で好き嫌いを決めることです。

私は最近、週に1〜2回のペースで友人とラーメンを食べに行っています。このイベントのせいで若干血圧も上がっているのかとは思いますが (笑)、ラーメンは好きですし新しい店の探索も楽しんでさせていただいてます。

食事を終えると大抵品評会が始まります。といっても「スープが良かった」「麺は向こうの店の方が美味しい」とかいうおおまかなものなんですが、いつも私だけぽかんとしています。「うん、ラーメンの味がするなぁ」としか思わずに食べているので、食べたラーメンについての具体的な感想を述べることができないんです。もちろん豚骨ラーメンだったらこってり、味噌ラーメンならピリ辛などだいたい当てはまる普通のことはわかるのですが、複数の店同士で比べて順位づけをするなどできた試しがありません。

おそらく私は現状、食事を生きるための単なる栄養摂取としか思っていないのでしょう。栄養が取れて、腹が満たされれば極論なんでもいいわけです。だからラーメンの品評もできないし、冷たいご飯も味噌汁も、全く抵抗なく食べることができてしまいます。
そしてこれは、私にとって "食" が重きを置かれていないことを意味していると言っても過言ではないでしょう。私の場合、好き嫌いがないことはむしろ無関心によるこだわりのなさゆえの結果なのです。

もっと食育をしておけばよかった。漫画の「食戟のソーマ」は全巻読みましたが、あの世界の住人にはなれそうもありません。


一方で私にも好き嫌いをきっぱり分けられるものがあります。
音楽です。

流行りの音楽はチェックしていますが、気に入らない曲なら世間的な人気が高くても聞こうとは思いません。また街中でふと気に入った曲を耳にすると、歌詞を聞き取って検索しプレイリストに入れたりもします。

今時の若者に言わせればそんなこと当たり前なのかもしれませんが、少なくとも私にとって音楽は、きちんと取捨選択できている点だけでも食より重要視されているようです。

そんなわけで今、ぼんやりとですが音楽を作ってみたいと考えています。もちろん理論を全く知らないので一から勉強することを余儀なくされるわけですが、いい教材が見つかったのでやるだけやってみる価値はあるのかな、と。ペントミノ講座の特集記事が終わった後のテーマにもできるかもしれません。


以上のようにきちんと「好き」と「嫌い」にカテゴライズできることは、その対象への強い思いの裏返しだと思うわけです。そして好き嫌いがとても激しい人たちを、私はテレビで見て知っています。

私が毎週予約して見ている数少ない番組の一つに「マツコ&有吉 かりそめ天国」があります。超売れっ子タレントの有吉さんとマツコさんが視聴者からの投稿にコメントしたり、VTRを見て感想を述べたりするごく普通のバラエティなんですが、投稿にコメントするフリートークのコーナーでしばしばお2人のこだわりが炸裂します。
食の話、日用品の話など、お2人のこだわりは多岐にわたります。見始めた時は「人生生きづらそうだな」と若干冷めた目で見ていましたが、最近はこの程度のこだわる精神がないと芸能界のトップには立てないのかもしれないと感じるようになってきました。

お2人は憧れの存在です。とりあえず今日の昼食から、味わって食べるように心がけたいと思います。

それではこのへんで。

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