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11.マイペースすぎるほどマイペースに
ハロー!ウツローです。
職場の大好きな先輩からいただき、今でも僕を支えてくれている言葉をエピソードと共に紹介します。
Let's go!!
うつ病治療中の先輩
まず先輩の紹介をします。
僕よりも年齢がひと回り以上の先輩で、新卒で入社した頃からとても気にかけてくださって、いつも優しく温厚で、年下でぺーぺーの僕にも丁寧に接してくださる方です。
働いているときに「あの方も今では安定して働いているけど、昔は病気で大変やったんやで」と噂を聞くようになりました。
このときは噂の内容から「うつ病だったのかな?」と疑う程度で、ご本人に聞いてはいないし、何も触れずに普段通りに仲良くさせていただきました。
僕がうつ病になった
僕がうつ病になったのは、勤務を開始して約6年のときです。
業務が終わらないので、始業1時間前に出勤し、残業では終電もしくは終電を逃して職場近くのビジネスホテルに泊まることもしばしばでした。
その頃、プライベートにおいて僕は結婚し、結婚式の準備も進めていました。結婚式って結構やること多いんですよね。式場の決定、衣装の決定、招待客リスト、装花、食事、引き出物、ムービー作成、音楽の選曲…などなど。
仕事とプライベートで「休む」ということがなかなか出来ず、すごく追い詰められていたときに、機械のエラーがありました。ヒューマンエラーではなく、たまたま故障しただけです。しかし、そのとき僕は「もうダメだ。やっていけない」と心が一気にざわつき、顔から生気を失いました。
仕事のプロジェクトが大詰めだったので、「これが終われば良くなるかも」と淡い期待を寄せながら踏ん張りました。無事にプロジェクトは終えましたが、僕の心は晴れません。先の機械がエラーした日から、足はガクガクしていて、通勤で電車を待っているとぼーっと線路を眺めていて吸い込まれそうになっていき、不安がずっとつきまといました。
プロジェクトが終わった段階で病院に行き、うつ病と診断を受けました。僕が素直に思ったことは「意味不明な症状じゃなくて、病気だったんだ」と今の漠然とした不安や憂うつな感情に形がついたことに安心しました。
とはいっても、すぐに治る病気ではないですし、仕事も次のフェーズに入っていたり、結婚式を控えていたので、通院しながら出勤していました。
結婚式の準備でもどうしても体調が悪く何度かキャンセルしました。それでも何とか挙げることが出来ました。
ただ、辛い中やり切ったためか、燃え尽き症候群のような感じで、そこから全く動けなくなり、休職に至りました。
マイペースすぎるほどマイペースにね
僕は休職と復職を繰り返ししていますが、その頃から先に紹介した先輩から病気について話すようになりました。すごく丁寧に聴いてくださるし、ご自身の体験から学ばれて、伝えてくださる言葉はどれも僕の心に響きました。
たくさんの言葉をいただいたので、皆さんのヒントにもなるかもしれません。以下に列挙します。
復職まもないころは、勤務日数や時差・時短勤務で少しずつ慣れていくようにした。
復職すると「あれもこれもしなければならない」と仕事に追われがちだけど、心のブレーキを踏みこんでスピードが上がらないように気をつけた。
こうした「~しなければならない」は英語でいう「must」。
とにかくゆっくりゆっくりとやり過ぎないことが大切。
少し物足りないと思えるくらいがちょうどいい分量。
自分でマイペースと思っているくらいでは、今の段階ではやりすぎになる。マイペースすぎるなと思うくらいマイペースに過ごすことがちょうどいいよ。
この物足りなさに慣れたら、少しずつ「またやってみたい」という状態になってくる。
まとめ
今回紹介した先輩は、職場では挨拶したあとに「調子どう?」と話し合ったり、プライベートでも連絡したり、本当にお世話になっています。
今回の記事で伝えたいことは、「無理せず、ゆっくりとゆっくりと歩んでいきましょう」ということです。
ご覧くださりありがとうございます。
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