のびやさかの習得
グラデーションとコントラスト
昨日、陰影について書いたところですが、
光と影の「あいだ」には、グラデーションと、コントラスト、があるな、どと考えておりました。
utena drawing (動線で音楽を体感するワーク)で主に扱うのはグラデーションになるのかな。光、と影のクリアな差異への体感があってこそのグラデーションでもあるので、そこは地続きではあるのですが。
体験っていうのは、個々人の中で起こるから体験なので、そこも大切にしながら、模索は続きます。
”光”をあかるい、広がり、と重ねるならば
”影”をくらい、狭い、うつむくこと、なんかに重ねられると思います。
そのあいだを描く。のびやかさとは、そのあいだを柔軟に行き来すること。
音楽と連動してのびやかさを引き入れる
昨日は、〇〇子ちゃんが、
「おえかきするー、ぴあのするー」とやってきました。
このごろやっと人らしくなってきて、対話や模倣が成り立ってきた〇〇子ちゃん。
ピアノの練習(というか聴覚世界にあそぶワーク)をしたあとに、
スケッチブックを広げいつもの歌描き
これは音楽の力をかりて、のびやかさを引き出すワーク。
大人の生徒さんから学んだことですが、ピアノや他の楽器を演奏されている方の多くは、自分の演奏の心地よさに気がついておられない、ということ。例えば2分音符を相応の音楽的体感として心地よく受け止められず、拍に縛られていたり、実際拍より短くなってしまって、早く先へいこういこう、としてしまう、ということ。一人や二人の話ではなくて、初心者もプロもそれは起こっている現象です。だから、大人もに子どもみたいに無邪気にやってみてほしいワーク。
で、〇〇子ちゃん。
歌っても低い声で音程がついていなかったのもいつの間にかきれいな声で歌うようになっていて、ときにいっしょにうたいながら、ときに私の声に合わせて、ドローイングしていました。
いつものやつ。
そう、こどもは気に入ったことは何度も繰り返します。
繰り返すたび、クオリティを上げてくる、たいしたもんです。
のびやかなところはのびやかに、渦を巻くところは吸い込まれるように。
音楽と連動しながら。
大人でも同じようなワークをしますが、それは呼吸を取り戻す、ということかもしれない。呼吸もまた陰陽のグラデーションの繰り返しなので。
あいだへの気づき
差異ではなく、そのあいだを柔軟に体にとりこむということは、
音楽に関わらずいろんな場面で
役立ってくることだと考えています。
だから、光も影も必要なんだと思うんですね。
そして、それをもって、のびやかさの習得を促します。
一面だけの均質な世界や、真っ二つ分けられた世界への危機感が、私にはあります。
昨日の記事など
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