音楽理論は点、それと名前のない音楽のなにか
音楽っていうのは音の点の集まりではなくって
時間だったり、空間や質感だったり、だとおもう。
でも確かに点もある。
点があるから楽器で奏でることができる、人と共有もできる。
点は、楽譜に振りまかれた音楽のこの世的な顕在化。
だから音楽理論に基づいて音を鳴らす点を表した楽譜は
音楽がこの世的に着地するポイントを表す。
”音符”という点で。
楽譜が点なのは、音楽理論が点だから。
音符は音をだすその瞬間の現れを書いてある。
音楽を理解するのに、これはこれでちゃんと見えて、聞こえてたほうがいい。
点は、でも、なにかの結果だ。
なったときには答えになっていて、
楽譜どおりに演奏するということは次々にその答えを連ねていくこと。
そして、点と点の間、そこの、この世にないところの
時間的な空間的な質感的なやり取りに
音楽の育成の現場はあるとおもうんだな。
点になる前、その点に到達するプロセスにある、
あれをなんと呼べばいいんだろう。
私はいつもこれに名前がないことが不思議におもうんだ。
(世の中、まだ名前のないものって案外多いのかもしれない。)
音楽は点と、点の間と、両方がいる。
だから、講座は「音楽リテラシー」だけでなく、「音楽を描く」だけでもなく、結局両方の講座が必要になりました。
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愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!