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【読書エッセイ】『シリーズ怪盗ルパン』前に読んだことがあるかもしれない

「そういえば、ルパンシリーズって、読んだことがないかも。一度、ぜんぶ読んでみようかな」

 ポプラ社から発売されたシリーズが、図書室内の児童図書が並ぶ本棚に置いてあります。ずっと気になってはいたものの、『ルパン三世』をTVアニメで見ていたせいか、さほど、怪盗ルパンシリーズに興味を持ちませんでした。

 怪盗よりも、探偵に興味があった私は、シャーロック・ホームズの方を手に取ることが多かったんです。

 20冊あるシリーズですが、現在、2巻を読んでいます。1巻は先々週に借りて読みましたが、ちらほら知っているお話がありました。

 「自分では読んでないと思い込んでいたけど、少しは読んでるのかもしれない」

 なにしろ、怪盗ルパンは有名ですからね。

 幼少期のころ、天才的な盗み癖を発揮してしまったルパンは、まともに働こうと思ってもうまくいかず、怪盗としての道を歩むようになります。

 怪盗ではあっても紳士である彼は、大金を稼ぐ悪い資産家を狙い、盗んだお金は国家や貧しい人々のためになるよう寄付します。

 困っている人や女性に優しいのもルパンの魅力でしょうか。普段は堂々としたふるまいをするルパンも、純真な少女に自分の泥棒姿を見られて弱ってしまう場面があります。

 また、作者であるルブランがひんぱんに物語の中で登場します。ルパンの友達として、作者が登場する場面を読むと、本当にルパンが実在するようで楽しくなりますね。

 スーパーマンのように見えるルパンも生身の人間。ちょっとしたドジや、人に対する愛情、彼の中にある正義感。ひとつのお話を読むごとに、彼の魅力を発見する思いです。

 それにしても、読んだ記憶はあるのに、いつ、どこでなのか分からないとは不思議なものです。

 いつのまにか、私の人生の中で、怪盗ルパンは潜んでいたんでしょうね。神出鬼没の彼らしい、、、のかもしれませんね。

 


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