楽がき 「でもだってどーせ」は受け取り方次第で化ける
うたたねです
「でも」「だって」「どーせ」が
口ぐせの人、
あなたの周りにもいませんか?
いわゆる「否定から入る人」のことです
仕事・恋愛・将来などについて、
誰かに相談したり相談されたりすることは
日常茶飯事かと思います
あなたが相談を受けた側だとして、
あなたのアドバイスに対して
否定的な意見ばかり出されたらどう思いますか?
「お前が聞いてきたんちゃうんかいっ!」
とツッコミを入れたくなりますよね
ツッコミを入れたくなるだけじゃなく、
もしかしたらその人のことを
嫌いになるかもしれません
ただ、よく考えてみてください
あなたのアドバイスは100点のものでしたか?
たぶん、いや確実に100点ではなかったと思います
意地悪でこんなことを書いているわけではなく、
そもそも100点の提案や解決方法なんて
この世にないと思うんです
そう考えると、あなたのギブに対しての
「でも」「だって」「どーせ」は
あなたの今後のギブをよりいい点数のものに
成長させる可能性があるということになります
もちろん、あなたの提案に対して
「面倒くさい」
「時間の無駄」
「やってもいいことない」
というような、
根本から否定してくるタイプの人間から
学べることなんて何ひとつないでしょう
そんな人はあなたに必要ありません
私も最近、投資について相談されたのですが、
話している途中でこの人は何も努力せず、
働かずに遊ぶお金がほしいだけの人だと気づいて
距離を置くことにしました
後日友人から聞いた情報では、
その方はご自身のSNSの能力を
駆使して情報を手に入れた
自動売買系の投資方法を実践されるそうです
余談ですが
「自動売買」
「元本保証」
「年利○○%(二桁)以上」
これらの売り文句はそのほとんどが
投資詐欺への入り口です
お気をつけください
では、話を戻しましょう
あなたの提案に対して否定されたときに、
その相手からの
でも=デメリットの提示
だって=明確な否定理由
どーせ=未来予測
このどれかがある場合、
相手の否定を受け取ってみましょう
もちろん、相手からの否定を
鵜呑みにする必要はありませんが、
先ほど書いた通り
「100点の案は存在しない」ので、
どんな提案にもデメリットはありますし、
自分に合わない意見なら
否定する理由もあるでしょうし、
予測が相手と自分では違うこともあります
「そっちが聞いてきたから
答えてやってるのに」という、
ギブを無駄にされた怒りの感情を覚えてしまうと、
相手の否定が自分へのギブだった場合に
気づけないということになってしまいます
逆もしかりです
あなたが自身より
仕事ができない、
恋愛が下手、
将来に期待できない
と思っている相手からの提案を
上から目線で否定的に聞いてしまっていると、
損をする可能性があります
特に相手が自分より年齢が若い人だと、
どうしても上から目線になりがちですよね
でも職場の新人からの相談は、
よく聞いてあげれば
「そんな考え方があったのか」
「新人からはこういうふうに見えるのか」
などとこちらが発見させられることだらけですし、
自分より若い世代の恋愛相談や
将来についての相談では
「そもそも悩むところが全然ちがうな」
「そういう予測をしてるからこういう悩み方をするのか」
と感じさせられることが多々あります
もしあなたが相手に対して上から目線で
接してしまっていたら、
「否定から入る人」という
イメージを持たれているかもしれません
ここで使えるのが
「イエス・バット法」です
その名の通り、
まず肯定してから否定するという方法です
100点の提案は存在しません
でも、0点の提案もないはずなんです
同意できる部分や、
その考え方もわからないではないな、
と思えるところを見つけて、
先に肯定するところから会話を進めましょう
これを心がけておけば、
後輩や部下から「否定から入る人」と
思われなくなるだけでなく、
上司や先輩に意見や提案するときも
自分の思い通りに話が進みやすくなります
先輩に対するギブより、
後輩に対してのギブのほうが
「やってあげてる感」が強くなりますよね
なので、否定されたときの
ショックやストレスも
そのぶん大きくなります
でも、まず肯定的な答えをもらえたら、
とりあえず「話は通じている」と
感じることができます
ここが大事なんです
最初に否定で入ってしまうと、
「そもそも自分が言ったことが
伝わっていないんじゃないか」
と感じてしまいます
なので、提案した側は
もう一度きちんと説明しようとし、
受け取った側は
「それさっきも聞いたよ」と
思いながら話を聞くことになるので、
お互いにストレスを溜めやすい状況が生まれて、
話が通りにくくなるのです
このストレスがなくなるだけで、
先輩や上司から「話が通じる」という
イメージを持たれるので、
そのあとに否定的な意見を出しても、
メリットを把握した上で意見していると
感じさせることができます
もちろん、友達や恋人と話すときにも
会話がスムーズになるので、
否定的な意見でも
受け入れてもらいやすくなります
ぜひ実践しましょう
と、終わりにしたいところなんですが、
このイエス・バット法、
なかなかに難しいのです
実践しやすそうに感じると思うのですが、
自分の中で「こうだ」と思っていることを
否定されるような意見に対して、
同意するところを見つけるというのは
なかなかイメージがつきませんよね
そこで最後に
イエス・バット法のトレーニング方法を
学んでいきましょう
あなたの大好きな食べ物を思い浮かべてください
そして、その食べ物の嫌いなところを
挙げてみてください
なんだか矛盾してますよね
でも、これができるようにならないと
他人の気持ちはわかりません
あなたの親友が、
あなたの大嫌いな人のことを
好きになったとして、
その理由だけで嫌いになるなら
そんな関係はもとから親友とは呼べませんよね
共感できないことにも同意する、という
実は難しいイエス・バット法ですが、
ぜひ実践して自分の考え方が
相手に届きやすくなるようにしていきましょう
最後まで読んで頂きありがとうございます
うたたねでした