魔球 ――画像しりとりはじめました(#171)
(#170) 包帯ぐるぐる巻き→「まき」→魔球
スーパーウルトラハイパーゴールデン
スペシャルギャラクティカゴージャス
ドラマティックストロボスロー映像の最新科学力によって
大リーグボール3号がバットに当たらない理由が判明した
まさか、ボール自体が意思を持って、自らバットを避けていようとは……
( ̄∀ ̄)♪
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「大リーグボール3号」というのは、アニメ化もされた梶原一騎原作の漫画『巨人の星』に登場する主人公、星飛雄馬が投げる特殊な魔球である。
「3号」というからには、当然、1号もあれば2号もある。
そして、そのどれもが、当時それなりに野球に興味を持っていた自分にとってはツッコミどころがなかなか豊富な案件だったのを覚えている。
アニメ『巨人の星』が放送されたのは1968年から1971年の3年間。
さすがに乳飲み子で野球漫画に熱中するような早熟な化け物ではなかったので、私が『巨人の星』を初めて見たのは高校生の頃の再放送だ。
あるいは、幼児期にタイミングよくこのアニメに出会えていたら、「大リーグボール」という奇想天外な魔球に、もっとワクワクと胸躍らせて見ていたかもしれない。ちょうど、『仮面ライダー』や『ウルトラマン』を毎週楽しみにしていたように。
だが、残念なことに世の中の良いことも悪いこともそれなりに分かりかけてきて、なおかつ生きていくためには自分の力で働いて金を得なければならない、という立場になったばかりの17歳のへそ曲がり高校生には、「大リーグボール」は、なんでやねん(笑) でしかなかったのだ。
『巨人の星』自体はあまりにも有名な漫画でありアニメでもあるので、あえて「大リーグボール」の説明など蛇足にすぎないのではあるが、野球アニメはおろか、野球にも興味がない、という人にはなんのこっちゃ(・_・)なので、あえて簡単な説明を加えつつ、私がなんでやねん✋💢とツッコみたくなったところなどについても触れてみたい。
「大リーグボール1号」とは、集中力を極限まで高め、バッターの動きを予測することによってバットにボールを当てることによって凡打に打ち取るという魔球である。
この説明に違和感を覚えたのなら、野球のルールはバッチリだ(o^-')b♪
バットにボールが当たるなら、フツーに打たれるぢゃん(・_・)
その通りだ。だが、そうはならない。なぜか。
それは、バッターの動きを予測するも何も、バッターが構えたそのバット目がけて投げる、つまり、ありていに言えばバッターの頭の付近にボールを投げるということだ。そら、バッターは避けるのが精一杯で、打てるわけがない。
この「魔球」に対して、星飛雄馬の生涯のライバルである花形満は、
バッターの頭付近を狙って投げるのはビーンボール (*1) ではないのか?
と抗議した。当然である。
さすがは花形モータースの御曹司、理路整然にしてスタイリッシュ(*´∇`*)♪
しかし、あろうことか、審判は
打者が身につけているものでボールが当たっても唯一デッドボールにならないバットを狙うのだからセーフ
という謎判定を下し、花形の抗議を却下した(・_・)。
いやいやいやいや✋
打者を狙うのも、打者のバットを狙うのも一緒だろうが。
ましてや、当の星飛雄馬の言によれば、このボールは高度に集中力を要し、集中力が欠けると成功しない、とか言っちゃってくれてるのだから、ますます危ねえじゃねーか💢
おめぇら、天下の花形モータースをなめんなよ👎💢 左遷すぞ!
しかし、この意味不な展開にキレた花形は、その後大リーグボール1号打倒に向け、巨大な鉄球を鉄のバットで打つという珍妙な特訓を開始する。
大リーグボール1号でバットに当てられた瞬間、そのボールがフェアグラウンドに力なく転がる「前に」、ボールを遠くへ飛ばしてしまえ、という若干の謎理論ではあるが、とりあえずこの特訓の甲斐もあり、見事ホームランを打ってこの難攻不落の危険球……もとい、大リーグボール1号攻略に成功するのだった(o^-')b♪
ただし、このホームランを放った花形は、その直後に無理な特訓がたたり体中の筋肉という筋肉が悲鳴を上げて戦線離脱を余儀なくされる……(・_・)。
いやいや✋一回ホームラン打つたんびに離脱されちゃ、長いペナントレースを考えたらチームとしては迷惑なのよ💦
それだったら、別に攻略せんでもええわ( ̄∀ ̄)――真っ当な監督の立場なら、そう思うことだろう。
次に「大リーグボール2号」。
いわゆる「消える魔球」として有名なこの魔球は、その後、対戦型野球ゲーム「野球盤」にも取り入れられるくらいの認知度を誇った、『巨人の星』の代名詞のような存在である。
バッターが打とうとしたら球が消えるのだから、それは打てない(*´Д`)。
こんなチートな存在は、ゲームバランスを崩しかねない、それくらい最強かつ危険な魔球である。
問題はその魔球が投げられる理論である。
フィクションの世界であればこそ、理論武装が破綻した無敵の技なんてものは、これほどつまらないものはないのだから。
そこで、この「消える魔球の原理」なのだが、これがまたなかなかにキビシい💦
投球動作のため頭上まで高く蹴り上げられた右足についていた土も舞い上がり、その土はリリースされたボールの縫い目に巻き込まれる。
ここまでですでに首を傾げ始める人はどれくらいいるだろう。
まあ言いたいことは大体分かるが、とりあえず最後までいこう。
で、飛雄馬の左手から投げられた「縫い目に土が付着した」ボールは、ホームベース近くに来ると地面すれすれまで下降する。まあ、フォークボールやSFFといった系統の変化球と同じ動きなので、ここまでは問題ない。
駄菓子菓子っ! 問題はここからだ。
一度地面すれすれまで下降したボールは、その下の土を巻き上げながら再び上昇する。
下の土を巻き上げて、というのもかなり無理があるが、何よりも一度下降したボールが再び浮き上がるなどという動きは、理系が苦手で選択理科を物理ではなく生物に逃げた理系ダメ男の身をもってしても、そんなんありえへん✋て分かるわ。ベルヌーイなめんなよ💢(意味不明)
さらに「消える魔球理論」の絶頂はここからだ。
地面すれすれまで下降したボールが再び浮き上がるその時、
ボールの縫い目にまとわりついていた土がボール全体を包み、ホームベース付近の土との保護色で消えるというのだ。
さて、気を落ち着かせるためにいったんゆっくり深呼吸しよう。
Ready? OK。
それじゃあ、ありったけの声量でツッコむぞ。
そんなワケあるかっっ!!!( ̄∀ ̄)
さあ、最後の「大リーグボール3号」。
これもなかなかにブッ飛んだ魔球である。
このボールは、下手投げから繰り出される超スローボールで、一見、何の変哲もない、BGMだけがちょいとホラー映画風味なだけの球だ。
が、バッターが打とうとしてスイングをかけると、ボールが勝手にバットを避けていく。まあ、強ちホラーと言って言えないこともないよな気持ち悪いボールではある。
そして、この魔球の原理も、なかなか無理筋が光っているのだ^m^
親指と人差し指で押し出すようにして投じられたボールは、ホームベース近くでその推進力が限りなくゼロに近くなり、バットの風圧で容易に浮いたり沈んだりする。――なのたそうだ。
投げられたボールが卓球のピンポン玉だとしても、
そりゃムリじゃあ (千鳥・ノブの口調で)。
ましてや、星飛雄馬が投げている球は、日本プロ野球機構公認の硬式球である。円周22.9cm~23.5cm、重量141.7g~148.8g のコルク・ゴム芯に糸を巻き巻きして牛革で包んだ野球ボールである。
アオダモの木製バットを、重くてもせいぜい1㎏のバットを、柳田悠岐クラスのスイングスピード (160km/h) で振ったところで、
ボールがバットを避けるというのは、ムリだ。
ムリすぎる(^^ゞ💦
ちなみに、この大リーグボール3号は、投げるために相当な身体的負担がかかるらしく、実際に星飛雄馬はこの魔球の投げすぎで「破滅の音」を聞くことになり、そのまま球界を去ることになってしまう。
ここらへんの極端な刹那主義も、当時ナゾだった。
1球投げるのにも負担が高いそんな難儀なボールを、なんで全球それ投げなアカンの?(・_・)?
2ストライク追い込んでからでええやん。
そもそも、大リーグボール1号にしても2号にしても、一度打たれたくらいで、この世の終わりみたいにショックを受けて、挙句、新しい魔球開発のために勝手に戦線を離れるとか。
そんなん、オフにやれ、オフに!
てか、1号も2号も3号も、全部、混ぜて使ったらええやん。
普通の真っすぐとかも投げたらええやん。
なんで全球決め球やなきゃアカンのやっ!
……職業野球人としての責任感てどうなってるんや、コイツ?(・_・)?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今日の〆の一曲は、ピンクレディーで『サウスポー』
この曲で登場する魔球は「ハリケーン」。どんな魔球かは知らんけど^m^
ピンクレディーは、当時の女の子たちはみんな憧れてましたねぇ☆今のアイドル達、AKBや坂道アイドルなんてモンぢゃなかったです(・_・)
ご多分に漏れず私の妹もピンクレディーの大ファンで、この曲なんかも熱心に振り付けから何から一所懸命に覚えてたなぁ……(*´∇`*)♪。
ワシもケイちゃん役に駆り出されて、振り付け覚えさせられてたなぁ。
それこそ、なんでやねん^m^💦だったけど、今回、この動画を見て、サビの歌舞伎役者みたいに見得を切るよなフリ、あーなんとなくまだ覚えてる気がする……(笑)て懐かしく思いながら見てた( ̄∀ ̄)
おっと、今宵ももうこんな時間だ。
この時間になって昼間にコケた左足が痛くなってきたので、できれば明日の雪かきはお休みさせてほしいトコだが、さーて明日の冬将軍は――?
そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、なんでやねん✋と周りの人にツッコまれずに済むような普通が嬉しい一日でありますよう✨
■ おまけ
今回の画像しりとり列車 (171両目) の前の車両です。タイトル「包帯ぐるぐる巻き」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。
こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪