問い② ――画像しりとりはじめました(#76)
(#75) アルバイト→「と」→問い②
問題:今から流れる曲は、細川たかしの『矢切の渡し』です。
音楽が止まったところから続きを歌ってください。
♪連れて逃げてよ……
ピンポーン🎵
ハイ、ジャガー横田さん!
ブッブー💢 不正解。
……ジャガーさん、惜しい。
正解はこちら。
今週の3曲目、細川たかしで『矢切の渡し』
というわけで、正解は「ついておいでよ」。
ジャガーさん、惜しかったね^m^
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
当時ラジオだったと思うが、細川たかしが歌うこの曲を初めて聴いたときの第一印象は「矢切の私」ってどんな私??
――何たる無知(*´Д`)。
大阪生まれ北海道育ちだから、現地を知らないのは致し方ないとして、もうじき高校生にもなろうという年齢にして、『野菊の墓』ひとつ読んでなかった自分は、存分に恥じた方がいい。
まあ、無知というものはいろんなところで無用な誤解を生むものである。
一発、恥をかいたところなので、いっそ思い出したものをもひとつ吐き出してみようか。
アリスとテレス
もちろん、正解は「アリストテレス」。古代ギリシャの哲学者である。
紙面の字面で「アリストテレス」に出会うまでは、私ゃフツーに「アリスとテレス」というなにがしかのコンビ名だと思ってた。不幸中の幸いだったのは「『アリスとテレス』て、何のコンビ?」などと人さまに尋ねたことがなかったことだ。
ただ、苦しい言い訳にしかならないが、これは半分、コイツも悪いと思うぞ。←とんだ言いがかり
「アリス」はフツーに人名でアリやからなぁ。「テレス」は知らんけど。
尤も、今なら「アリストテレス」と聞いて「アリスとテレス」はアクセント的にそうとう差があるからそんなん聞こえようがないだろ、と思う。
が、小学校から中学校に上がるくらいまでの私は、言葉を覚えた環境 (大阪・豊中) と育った環境 (北海道) とのアクセントの違いに、自分の中で整理がつかずに頭の中がごちゃごちゃに揺れていた時期なので、そんなトコも災いしてたかもしれない。
いずれにせよ、「アリスとテレス」は、あの川栄名人の「ハステとワステ」を決して笑えないレベルでの恥ずかしい間違いと言えよう(*ノωノ)
間違いというか、勘違いというか、どうしてもそう聞こえてしまう自分の頭ン中がむしろ愛しく思える案件がこちら。
今週の4曲目、ホーク・ウイングスで『いざゆけ若鷹軍団』
野球好き若しくはスポーツ好き、かつパシフィックリーグに興味のある方なら言わずもがなの、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの公式球団歌である。
シーズン中でも、ホークスの試合ではラッキーセブンの7回にこの曲が流れるので、自然と耳コピできてしまう名曲だ。
で、この曲のサビの部分、
「いざゆけ 無敵の若鷹軍団」
この部分が、私の花畑な頭の中では、どーしても
「いざゆけ 無敵の『若貴』軍団」
――と再生されてしまい、概ねこの兄弟が汗を迸らせつつ朝から稽古してるトコが頭の中に浮かんでしまうのである。
……困ったものだ( ̄∀ ̄)
ところで、この『いざゆけ若鷹軍団』、曲の勇壮さもさることながら、歌詞が妙に耳に心地よい点でも印象的な曲である。
その理由の一つとして挙げられるのはこの曲のメロは、そのほとんど総てが七五調で統一されているという点だ。
字面上きっちり七五調に収まらない2番の「グラウンドに」や3番の「チャンピオンフラッグ」も、モーラ的には5音であり7音だから、七五調のリズムにとっては全く問題ない。
日本人が最も心地よく感じる七五調で大部分が統一されたこの曲が聴いていて気持ちよいのは、ある意味当然のことなのかもしれない。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
次も、同様に頭の中が半ば空耳アワーな件。
今週の5曲目、陰陽座で『鬼斬忍法帖』
陰陽座がアルバムで必ず1曲は入れる「○○忍法帖」シリーズの記念すべき一作目である。
タイトルの字面では特に違和感なっしんぐだったのだが、間奏のところで
お・に・ぎ・り・忍法!(*1)
などと叫ばれると、いやいや、どんだけ腹空かせた忍者やねんww
そうツッコミたくなって、もう「鬼斬」が🍙にしか見えない( ̄∀ ̄)
ま、食いしん坊な忍者といえば、たぶんそれってこんな忍者やろなぁ……
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
さて、本日のラストナンバーは、あえて今回最初にあっぷした曲をリプライズする。
もともと、この『矢切の渡し』は、ちあきなおみが歌っているのがオリジナルである。
1976年にリリースされた『酒場川』のB面としてリリースされた。
プロデューサーの中村一好をはじめとする製作陣は、ギリギリまで『矢切の渡し』がA面に相応しい、と推していたのだが、ちあきの希望で『酒場川』がA面になったもよう。
結果的に売り上げはそこまで芳しいものとはならなかったが、そもそも、この1976年という年は『およげたいやきくん』がリリースされた年である。ぶっちゃけ、どちらがA面になっていても……という感は拭えない。
時は流れ、1982年に、ちあきなおみが歌う『矢切の渡し』が梅沢富美男の舞踏演目に起用されたことで注目され、その年のドラマ『淋しいのはお前だけじゃない』の挿入歌として使用されたことで、さらに注目を浴びた。
こうして、その年の10月に改めてリリースされたちあきなおみの『矢切の渡し』。勿論、今回はこちらがA面で。
しかし、翌1983年に、バーニングプロダクションの周防郁雄社長が「細川たかしに歌わせてみたい」とかいって「細川たかしバージョン」の『矢切の渡し』もリリースされた。
結局、この年には、この細川たかしのほかにも、瀬川瑛子、中条きよし、春日八郎&藤野とし恵島倉千代子&船村徹、佐山友香、と、さまざまな歌い手さんが競作という形でこの曲をリリースした。
もう、
日本国中「矢切の渡し」状態
である。( ̄∀ ̄)
結果的には細川たかしバージョンが最高のセールスを記録するが、このことに関して、作曲者の船村徹は次のように述べている。
こんな経緯を踏まえつつ、
今週の7曲目、ちあきなおみで『矢切の渡し』
まぁ、船村御大の言わんとすることが解るような、さずかの歌唱力というか表現力である。
おっと、今宵ももうこんな時間だ。
そろそろ矢切の渡しの最終が出てしまうのだ💦💦
そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、乗物を利用するときには譲り合いの精神をもって優しい一日を過ごせますよう✋
■ おまけ
今回の画像しりとり列車 (76両目) の前の車両です。タイトル「アルバイト」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。