#232 風立ちぬ
(#231) みだれ髪/美空ひばり→ タイトルが「文学作品名」→ (#232) 風立ちぬ/中村中
今回のつなぎ元曲は、hinawahinaさんの記事
『みだれ髪/美空ひばり』
お嬢こと美空ひばりの302枚目のシングルです。生涯最後のシングルは名曲ちうの名曲『川の流れのように』ですが、この曲は、その前のシングルになります。
また、本人や周囲が気に入ったのかどうか、
1987年の暮れ12月10日にリリースされたこの曲は、翌年の4月に再発売され、
さらにその翌年1989年1月11日の1並びの日に『川の流れのように』がリリースされるわけですが、なんとその2か月後に再々発売されているのがこの『みだれ髪』(笑)
……お嬢、どんだけ好っきやねん、この曲^m^
美空ひばりが惜しまれつつ世を去るのが1989年6月24日ですから、リリースベースでは、ラストシングルは再々発売されたこの『みだれ髪』(*1)ということにもなります。
ちなみに、お嬢はファルセットが苦手だから、という理由でひばりママからNG出されてたのですが、さすがは船村御大、この曲では容赦なっしんぐでファルセットガンガン使わせております(≧▽≦)♪
(なんでも、船村御大、美空ひばりの高音域に特長があると前々から思ってたらしく、秘かにチャンス狙ってた説( ̄∀ ̄)👆)
そして、お嬢はお嬢で、どこが苦手やねんwとツッコミたくなるくらいに見事なサビのファルセットなのでした^m^
曲名の『みだれ髪』についてですが、『みだれ髪』といえば、何といっても有名なのは与謝野晶子の処女歌集にして代表作。
お嬢のこの曲の歌詞の世界を見る限り、ダイレクトなつながりはないように見受けられますが、作詞を担当した星野哲郎が、女性の情熱を表現するためにこの『みだれ髪』からインスパイアされていることは十分考えられるのでないでせうか(⌒~⌒)
前置きめっちゃ長くなりましたが(^^ゞ💦
そんなわけで、今回ご用意したつなぎ曲は――
『風立ちぬ/中村中』
つながりは、タイトルが「文学作品名」。
『風立ちぬ』といえば、小説家・堀辰雄の代表作。生と死の意味を考えさせられる名著ですねぇ♪(*´▽`*)♪
与謝野晶子の『みだれ髪』に堀辰雄の『風立ちぬ』という、今回は、若干アカデミックな (?) つながりにしてみました( ̄∀ ̄)♪
いや、同じ『風立ちぬ』なら、そこは松田聖子では?(´・ω・)
そう思ったあなた、その通りなのです☆^m^
でも、そこはほら、ワタクシはひねくれ者ですから( ̄∀ ̄)ニヤリ
そんな中村中の『風立ちぬ』は、彼女の7thシングルにして、映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の主題歌にもなっております。
ちょっとせつな系の雰囲気を醸し出しつつも、サビに入ると壮大なオーケストレーションをバックに山本山……もとい、中村中が情感マシマシでバックに負けじとばかり壮大に歌い上げております\(^o^)/♪
タイトルについては、楽曲をプロデュースした小西貴雄が堀辰雄の『風立ちぬ』からとった、と語っています。
映画製作側から主人公の鬼太郎とヒロインの楓との絆をテーマに、というオファーを受け
「たとえ離れ離れになっても、互いが生きているということを支えにたくましく生きていかねばならない」というメッセージを込めて楽曲制作に取り組んだらしいです。
さらに『風立ちぬ』からインスパイアされているのは「どんな孤独の中にいても生きていかなくてはいけない」ということ。
……『ゲゲゲの鬼太郎』って、こんな重厚なドラマだったっけ?(・_・)?
朝は寝床でグーグーグー
夜は墓場で運動会――ぢゃなかったのか?(・_・)
病気もなんにもない、ぢゃなかったのか?( ̄~ ̄)
試験もなんにもない、ぢゃなかったのか?(゜o゜)
それって、ホントに楽しいのかい?( ゚Д゚)?
ちなみに、今回ご紹介の動画は、映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』のカットがそこかしこにチラホラ出てきます。
主人公の鬼太郎を演じてるのがウエンツ瑛士というトコに違和感が集中しがちですが、個人的には目玉おやじのねじり鉢巻き姿が何よりも一番違和感丸出しでしたねー (どこに引っかかるんや、あれ?)
――以上、目には見えないものに邪魔をされ、いくつかの嘘をかじりながら大人になった松平がお伝えしました( ̄∀ ̄)♪