リストラ ――画像しりとりはじめました(#147)
(#146) シャリ→「り」→リストラ
🎵にっちもさっちもどうにも……
とか言ってる場合じゃねーなぁ
クビだもんなぁ…
まずはこの曲。フォーリーブスで『ブルドッグ』。
リリースが1977年だから、もう50年近い昔の曲にも関わらずカッコ良い曲だ(*´∇`*)♪
そして、いつ聴いても意味がワカラン
ニッチもサッチもどうにもブルドッグ Wow
どういう意味やねん^m^ 誰か教えてくれ( ̄∀ ̄)
さて、この「ニッチもサッチもどうにもブルドッグ」ほどではないによ、意味の分からない、というか、意味が分からないこともないけど、正直、耳なじみは全くないよなぁ……というある言葉が、昨年の今頃、とあるプロ野球球団のGMの口から発せられた。
ノンテンダー
その言葉が初めて発せられたのは、2021年11月16日。
北海道日本ハムファイターズのゼネラルマネージャー(GM)、稲葉篤紀が、海外フリーエージェント (FA) 権を持つ西川遥輝、国内FA権を持つ大田泰示、秋吉亮の3選手と、来季の契約を提示せず、契約保留選手の手続きを行わないと発表した際に説明として用いた
「3選手と来期以降について協議した結果、選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダーとすることを選択した。選手に制約のない状態で、移籍先を選択できることが重要と考えた結果」
――という文脈からの発言だ。
ノンテンダー?(・_・)?
字義的には、「tender (提示する、申し出る)」に否定の"non"である。では、具体的に何を提示しないのか?というと、前述のとおり、西川、大田、秋吉の3選手と来季との契約を提示しない、ということであり、球団としては、12月1日以降、NPBに提出しなければならない「契約保留選手名簿 (*1) 」に載せない、ということを意味する。
でも、それって、要するに自由契約ってことじゃね?(・_・)?
と言われれば、そのとおりである。なあんだ、聞き慣れない横文字使ってるけど、結局クビじゃん( ̄∀ ̄)♪
と言われれば、それは2つの意味で、そのとおりではない。
まず第一に👆選手はあくまでも個人事業主であり、選手と球団は、民間会社でいう会社と社員という雇用関係ではないので、「クビ(解雇)」という言葉は合わないということ。
第二に👆民間会社でいうクビに相当する「戦力外通告」かと言われれば、(あくまでも建前上は) 違うということ。
実際に、稲葉GMは会見の説明の最後にこう付け加えている。
「なお、ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではありません」
つまり、いったんフリーで市場に曝すけど、どこも手を上げないようならうち (ファイターズ) が再契約するよ、というのが本来の意味でのノンテンダーである (ただ、その場合は年俸はガッツリ下がるけど、それでいいよね……
( ̄∀ ̄)ニヤリ)。
事実、ファイターズは同じようなケースで昨年にも村田透との再契約を結んでいるし、さらに過去をさかのぼれば、2010年の多田野数人や2006年の坪井智哉という同様の (再)契約実績もある。
また、このノンテンダーというやり方は、年俸が高騰した選手を適正評価にリセットするという意味合いを持ち、実は、MLBでは毎年フツーに行われている (*2)。
しかし、MLBでは「フツー」なこのノンテンダー発言は、翌日以降、ファイターズファンはもとより、野球ファン全体から見ても、はてさてふむ (はてふむー) 状態を引き起こし、賞賛されるどころか概ね否定的に受け止められ、翌月にはプロ野球選手会から抗議文が提出されるという始末(^^ゞ💦
(抗議文の概要はコチラ👇)
では、MLBではごくフツーなこのノンテンダーが、日本で言ってみたらけっこうな勢いで批判され、選手会からの抗議文まで頂戴するはめになったのはなぜだろうか?
大きな理由の一つは、それが日本だから。
前述したように、本来、プロ野球選手は、所属する球団と2月1日から11月30日までの10ヶ月プレーするという単年契約を結ぶ個人事業主である。しかし日本でもFA制度が開始されてもう四半世紀以上経つというのに、いまだに同一球団で引退までをプレーするフランチャイズプレーヤーが必要以上に尊ばれ、その一方でFA移籍を選択する選手に「裏切者」という罵声を浴びせる心ないファンも少なからず存在する。
この風潮が優勢を占めている限り、日本でオフシーズンのノンテンダー市場が活性化することはないのかもしれない。
理由の2つ目は、それが西川遥輝であり大田泰示であり、(ここは若干ビミョーだがw)秋吉亮だったから。
即ち、何年もレギュラーを張っている主力選手の西川遥輝であったり、大田泰示であったりが、わずか1年の不振で自由契約にされる、というのはさすがに例を見ないインパクトがあったからだ。
ファイターズとしては、GMが会見を開くといういささかものものしい発表スタイルをとらなかったとはいえ、前年にも同じケースで村田透を自由契約にしているし、あるいは、この3人より先に「戦力外通告」を受けた今井順之助の時にはどうして選手会は動かなかったんですか?^m^――て話だ。
西川遥輝、大田泰示、秋吉亮のノンテンダーと
今井順之助の戦力外通告は
形の上では一緒だ。
前者は選手会を挙げて騒ぎ、後者の時には騒がない、いや普通に戦力外通告なんでしょ、というのは松平……もとい、不公平というものではないですかー?……と( ̄∀ ̄)。
そして、理由の3つ目にして、これが一番大きい理由だと思われるのが、
球団発表が不誠実だから。
まあ、100%の断定はできないから「不誠実と思われる」から、くらいにしとくか( ̄∀ ̄)。
何が不誠実かというと、稲葉GMがのたもうた
「なお、ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではありません」
👆これだ。
ぶっちゃけ、西川遥輝にせよ大田泰示にせよ、球団の判断としては明らかに
「戦力外」
なのだ。
なぜなら、ファイターズと言う球団は、仮に成績に比して高額に過ぎると判断した場合でも、球団が本当に必要としている選手の場合には、まずはどエラいダウン提示を選手に突きつける (*3) のが常態なのだから。
だから、本当に西川遥輝や大田泰示を「球団にとって必要な選手」と思っていたのなら、まずは減額制限を超えるダウン提示をしたはずなのである。
もしそれで西川や大田がその金額に納得しなければ、それこそ堂々と「自由契約」に「なれる」のだから。
それをしなかったのは、三選手が「戦力外」であることを如実に物語っているといえよう( ̄∀ ̄)
そのこと自体を批判する気は毛頭ない。
球団がそう判断したのなら、それはそれでしかたのないことだから (個人的には西川、大田は、「現状の」ファイターズにはまだ必要な選手だったとは思っているのだが……)。
だったら、堂々と「自由契約」です。それでいいのだ。
なにもオブラートに包むような「ノンテンダー」だの、挙句「なお、ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではありません」なんて世間体に忖度するかのような女々しい言い訳は要らない✋
なお、
西川遥輝は東北楽天ゴールデンイーグルスと8500万円、
大田泰示は横浜DeNAベイスターズと5000万円で移籍先が決定したので、
ファイターズ的には、
いやあ、もしどことも決まらなかったら、うちに戻ってきてもらうことも視野に入ってたんだけどね♪(≧▽≦)♪
……という言い訳も通用しただろうが、残念なことに残る最後のノンテンダー、秋吉亮については、結局、NPBではどこも手を上げる球団がなく、やむなく独立リーグの福井ネクサスエレファンツ入りした。
ファイターズ以外の11球団から声がかからなかったにも関わらず、ファイターズからも声がかからなかったのだ。
これをフツーの戦力外通告と言わずして何と言う?(笑)――て話である。
さらには、稲葉GMの説明の中の「3選手とプレー環境について協議した結果――」という部分も、そんな話は一切無かった、と後に大田泰示が語っていたことを考慮すれば、そりゃ西川にも秋吉にも、一切説明なしのノンテンダーだったんだろうなぁ……という想像はつく。
ノンテンダーにする経緯に対する詳細な説明やら、獲得意思表示のある球団が現れなかった場合の再契約に関する話、等はあえて必要はない (勿論、あった方が親切に違いないが)。
厳しいようだが、もともとそういう世界なのだから。
問題なのは、「3選手とプレー環境について協議した結果――」などというすぐバレるようなウソをつくことだ( ̄~ ̄)。
これが不誠実でなくて何という――て話。
選手会の抗議文を受けて、ファイターズ球団は、「ノンテンダー」という用語は今後使用しないと回答した、そう発表があったが、いや、そーいうことぢゃねぇだろ^m^
そう思った次第。
言葉も大事だけど、もっと大事なものがあるよね👆
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今日の〆の一曲。シドで『嘘』
おっと、今宵ももうこんな時間だ。またかなりのギリギリchopである。
ぶっちゃけ、内容も中途半端やわ(*´Д`)
(てか、この内容を2時間でまとめるのは、やっぱキツかったか……💦)
こりゃあ、後々、大幅加筆案件やね( ̄∀ ̄)
そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、
ニッチもサッチもどうにも……と言わずに済むよな平穏な一日でありますようm(__)m
■ おまけ
今回の画像しりとり列車 (147両目) の前の車両です。タイトル「シャリ」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。