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伸びない歌い手に足りないブランド価値とは

以前こんなnoteを書きました↓

↑のnoteでは「伸びている歌い手さんからブランディングを学ぼう」という話をしました。

今日から使える「穴埋め式ブランディングテンプレート」も公開しているのでぜひ読んでみてください。


では、ブランディングの重要性を理解したとして。


「自分の歌い手活動に、具体的に何をどう生かせばいいのか分からない…」

という問題点が浮上してきますよね。


伸びている歌い手さんからブランディングを学ぶことで、伸びない自分との違いが分かった。

今の自分をテンプレートに当てはめることで、歌い手としての本来の在り方も、修正点も分かった。


でも、伸びている歌い手さんのブランディング戦略を、今の自分にどうやって落とし込んだら良いのか?

まだ分からないはずです。


ということで、このnoteでは

「芯がブレないブランディングテクニックの具体的活用方法」

について解説していきます。


■ブランディングとは○○を演出すること

まず、ブランディングをご自身の歌い手活動に落とし込むために、ブランディングの正体を知る必要があります。


ブランディングとは

「カリスマ性」

を演出する行いのことです。


カリスマ性を極限まで高めた人たちは、大勢の国民から圧倒的支持を得ていますよね。

矢沢永吉さん、長渕剛さん、尾崎豊さん、GACKTさん、甲本ヒロトさん、椎名林檎さん、平井堅さん、ONE OK ROCKさん、米津玄師さん…他にもいっぱい。

歌い手としてファンを熱狂させ魅了し続けるために、カリスマ性を高めて彼らに少しでも近付くことを意識しましょう。


■カリスマ性とは

では次に、カリスマ性とは一体何なのか?

カリスマ性の正体を探っていきましょう。


カリスマ(ギリシア語: Χάρισμα、ドイツ語: Charisma)とは、超自然的・超人間的・非日常的な資質や能力。神の賜物または天賦の力で、教祖・預言者・呪術師・英雄などに見られるとされる。『オックスフォード現代英英辞典』(Oxford Advanced Learner's Dictionary)では、カリスマ(charisma)は「一部の人々が持つ、他の人々を引きつけ感銘を与える強力な個人の性質」("the powerful personal quality that some people have to attract and impress other people")とされている。

一般的には、特定の人物に宿る特別な能力や資質をあらわす概念である。とりわけ、人々を引きつけたり信服させるある種の人格上の特質や魅力を指す。より一般論的説明としては、特定の個人、身分、社会組織、象徴、事物などに、他とは異なる超自然的、超人間的、非日常的な力や性質がそなわっていると認識される場合に、それらのもつ特質をカリスマという。


ごちゃごちゃしたので戦略家視点でまとめます。

カリスマ性とは


・ファンにとって非日常的な存在
・ファンを惹き付ける強力な個性
・ファンから見た人間離れしたスキル


さらにまとめて一言で表すと

「リアリティのないこと」

です。


別の言葉に置き換えるなら

「一般人であるファンよりも格上の存在であること。別世界の人間であること、またその演出」

実際に別の世界に住んでいる人はいないので演出と言い切ってしまってもいいでしょう。


■伸びている歌い手が日常的に駆使するテクニック

じゃあ、どうやってリアリティを無くすのか?


難しいことを考えずシンプルに。

今日からできるカリスマ性の演出方法は

「出すべき部分だけ出し、出さなくていい部分は出さない」

たったこれだけなんですね。


伸びている歌い手さんを見てみると分かりますが、プライベートを明かしている人はほとんどいません。

それどころかひた隠しにしています。


どこで生まれ、何で育ち、どんな名前か、どんな顔か、どんな仕事をしているか、配偶者はいるか、家ではどんな服を着ているか、いつも何を食べているか、変な癖はあるか…

明かしている人はほとんどいません。


「みんな写メ載せてるじゃん」
「日常ツイートしてるじゃん」
「普通にファンと交流してるじゃん」

→それが真実とは限らないのです。

真実かどうか確かめようがない以上、僕らは彼らの”アーティストの面”しか知ることができないのです。


なぜそこまでして隠す必要があるのか?というと


ブランディングはリアリティを嫌うからです。
ブランディングは一般生活から切り離すべきだからです。
一般生活から切り離されたものを、人々はカリスマと認識するからです。


もちろん、中には明かしている人もいます。

ですがよくよく見てみると、彼らもまた一般人と違う部分があることに気が付きます。


女子高生がプロ顔負けのパワフルな歌唱力を持っていたり、聴いただけでは性別の判断が難しい声を持つ幼い少年が艶やかに歌い上げていたり、手作りのヘンテコ衣装のおじさんが超高音ボイスでライブ会場を盛り上げていたり、引きこもりが作曲からCD自主制作までたった一人でやり遂げてしまったり。

これもやはり、リアリティと切り離すための要素であり、時には演出なのです。


みんなそれぞれやっていることは違うように見えますが、アプローチが違うだけ。

結果的に同じようなカリスマ性を生み出すことに成功しているんですね。


■伸びない歌い手がカリスマ性を演出するには?

理解が深まったところで、本題。


今日からできるカリスマ性の演出方法は「出すべき部分だけ出し、出さなくていい部分は出さない」だと解説しました。


あなたの活動に生かすためにもっと具体化します。

「歌い手としてのあなたの”眼鏡”を通して見える世界は?」

ここに心理があります。


素のあなたではありません。(歌い手活動に素のあなたを登場させちゃ絶対ダメ)

「歌い手としてのあなただったらこんな時どう思考・行動するか?」

を死ぬまで徹底することで、カリスマ性は演出できます。


■素のままのあなたでは伸びない

たまに、素の自分のまま歌い手活動をしている人がいますが、よくありませんね。

素で凄い人間なら、大して努力せずに伸びている側に立てているはずです。

伸びない歌い手側に追いやられてしまっている理由が説明できません。


もちろん、素のままで活動している歌い手さんが伸びないのには、きちんとした理由があります。


基本的に、消費者は減点方式で商品を評価します。
歌い手であるあなたのことを、ファンは減点方式で評価しています。


一般人が一般人のまま伸びようとしているから、大コケしてしまっているのです。


誰にでも使える言葉しか使わない。

誰でもできるような立ち回りしかしない。

誰でも思い付くようなコンテンツしか作れない。


「なぁ~んだ、意外と大したことないんだw」

って、ファンに思われているんです。


自分が周りに思わせてしまっているんです。
物事には必ず理由があり、その理由を作っているのはいつだって自分なのです。


■情報発信の形を変えてみよう

伸びない歌い手にカテゴライズされてしまっている自分を救うために、今日からカリスマ性を演出していきましょう。

「出すべき部分だけ出し、出さなくていい部分は出さない」

を心がけましょう。


いくつか事例を出します。

「歌い手としてのあなたの”眼鏡”を通して見える世界」

「歌い手としてのあなただったらこんな時どう思考・行動するか?」

考えながら読んでみてください。

──────────

【事例1】

「カラオケで歌の練習なう」

誰にでもできることです。

ファンだってカラオケくらい行けます。


→「歌の練習なう」

(歌い手さんってやっぱりスタジオ入るのかな)(あの歌い手さんと練習してるのかな)(新しい動画が上がるのかな)と勝手に想像してくれます。

想像してもらうことで、ファンの中であなたの価値が上がっていきます。


【事例2】

「スタバなう」「ラーメンなう」「飲みなう」

金出せばファンでも行けます。


→写真ツイートだけでいいでしょう。(文章を添えても構いませんが慎重に)

(どこにいるのかな)(誰といるのかな)(なにか意味があるのかも…!)(美味しそう!私も食べたい!飲みたい!)想像させることは一つのエンターテイメント。

別の世界にいるはずのカリスマが外界に降りてくる、という演出にもなります。


【事例3】

「おはよう」「こんにちは」「おやすみ」

挨拶はそれほど重要ではありません。

校長先生の長話、職場の朝礼・夕礼ほど退屈なモノはありませんよね。

もっと具体的な、あなたに関する”何か”をファンは欲しがっています。


【事例4】

時間軸は無視してしまっても構わないでしょう。

朝に朝っぽいこと、夜に夜っぽいことなんて誰でも言えます。

誰でも言えることを、あなたが言う必要はありません。


【事例5】

「ごく普通の学生です」「しがないサラリーマンです」

有利にならないステータスはわざわざ口に出さなくていいです。


目標を達成した後に「こんな私でもできた!」と美談にするのはOK。


【事例6】

「活動が上手く行かない…」

カリスマは落ち込みません。


→逆境を乗り越える姿、目標達成して成長していく姿を見せてあげましょう。


【事例7】

「あの人はこうこうこうで…」

他人に触れることは基本的にNG。

ポジティブな話題ならまだしも、ネガティブに卑屈になっている活動者なんて推したくありません。

ファンに他の選択肢を与えてしまう原因にもなります。


ただし、互いに影響力をシェアできる関係の相手なら◎


【事例8】

「まったくこの業界は…」

ファンと全く関係ない業界のゴシップについて表立って語るのは最悪のご法度!

LINEでやれ。

たとえそれが正論だとしても、ファンの心を曇らせる歌い手はステージに上がる資格はありません。


ゴシップに群がるのは生産性の高い伸びている歌い手さんや、あなたのために思考・行動してくれる良質なファンではありません。

伸びることを諦めて馴れ合いに走った生涯底辺歌い手、業界に詳しくなり過ぎた面倒臭いファン層だけです。

──────────

これらはあくまでも一例。

あなたのキャラに合わせてカスタマイズしてみてください。

もっと面白いカリスマ性の演出を思い付いたら積極的に試してみてください。


最後にもう一度。

「出すべき部分だけ出し、出さなくていい部分は出さない」

ファンの反応が劇的に変わるはずです。


たくさん楽しませてあげてくださいね。


■まとめ

◎ブランディングとは「カリスマ性」を演出する行いのこと

◎カリスマ性とは

・ファンにとって非日常的な存在
・ファンを惹き付ける強力な個性
・ファンから見た人間離れしたスキル

「リアリティのないこと」

「一般人であるファンよりも格上の存在であること。別世界の人間であること、またその演出」

◎ブランディングはリアリティを嫌う。
ブランディングは一般生活から切り離すべき。
一般生活から切り離されたものを、人々はカリスマと認識する。

◎「歌い手としてのあなたの”眼鏡”を通して見える世界」を意識する。

「歌い手としてのあなただったらこんな時どう思考・行動するか?」考えて情報発信する。

◎一般人が一般人のまま、素のままの自分で結果を出すことは非常に難しい。

基本的に、消費者は減点方式で商品を評価する。
歌い手であるあなたのことを、ファンは減点方式で評価している。

素のままの自分で勝負してもファンに舐められてしまう、舐めさせてしまう、原因は全て自分にあり

◎「出すべき部分だけ出し、出さなくていい部分は出さない」



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