夜迷いゴト
最終電車で家に帰る
深夜零時を過ぎてただいま
話し相手のいないリビング
用意されたご飯を無言で食べる
僕が汗をかきながら
働いてた時間に
遠い何処かで起きたトピックは
夕食のつまみみたいに
ご飯を口に運び
眺めるスマホの中で騒いでる
なんてしていると眠れなくなって
熱を持ったカラダを冷まそうと
音楽を聴くんだ
あゝよく聴こえるよ
昼間じゃ分からないけど
裏メロディーという影の主役が
最終電車に淡い期待
恋が展開するような出逢い
話し相手欲しさに誘われ…
ってそんなロマンスどこにもないんだ
僕だって寂しいよ
一人には慣れたけど
いつも強がって「大丈夫」って
嘘ついて呪いを被って
我慢を喉に流し入れては
本音にバツを付けてきた
なんてしていると頼れなくなって
熱を放つココロを冷やそうと
また一人になるんだ
あゝ甘えてみたいよ
わがままに不真面目に
裏メロディーも今は休ませて
心躍る方へ、弾む方へ行けばいい
着飾らなくたって
美しくなる術はあるだろう
「夢の門番、こんにちは。
引き止めたって僕は先へ行くよ」
なんて歌っていると強くなれるかな?
熱で疼くココロはそのままにして
あの世界を目指せ
あゝ待ち焦がれてた
真昼も怖くないさ
裏メロじゃなく僕が主旋律なんだと
話せば涙が出て
無計画に無謀に走って
愛を語れど愛は知らず
でも思いのまま歌う