詩島豊歌

ウタジマユタカ。【何処にでも行こう。何にだってなれる】を掲げて、日々空想したり、想像を広げたり。作家志望です。

詩島豊歌

ウタジマユタカ。【何処にでも行こう。何にだってなれる】を掲げて、日々空想したり、想像を広げたり。作家志望です。

最近の記事

夜迷いゴト

最終電車で家に帰る 深夜零時を過ぎてただいま 話し相手のいないリビング 用意されたご飯を無言で食べる 僕が汗をかきながら 働いてた時間に 遠い何処かで起きたトピックは 夕食のつまみみたいに ご飯を口に運び 眺めるスマホの中で騒いでる なんてしていると眠れなくなって 熱を持ったカラダを冷まそうと 音楽を聴くんだ あゝよく聴こえるよ 昼間じゃ分からないけど 裏メロディーという影の主役が 最終電車に淡い期待 恋が展開するような出逢い 話し相手欲しさに誘われ… ってそんなロマン

    • おばあちゃんに言えなかった事。

      あなたが突然天国に旅立ってから約一年が経ったよ。何だかあっという間だったなぁ。 棺の中、半開きの口で白くなった皺のある肌、うっすら笑っているような目。もう動かないんだ、声を聞けないんだ、と思うと涙が止まらなかった。葬儀のスタッフさんが、 「聴覚は最後まで少し残っているので、ぜひ何か言ってあげて下さい」 って促していたけれど、私、「おやすみ」って言いたかったのに、無反応なんだと思い知らされるのが怖くて言えなかった。ごめんね。 何か贈り物したり、 一緒にお出かけしたり、 祖母孝

      • 反面教師

        “あんな人間にはなりたくない”と思う人が身近にいる。ゆえに嫌でも毎日顔を合わせるし、何かしら苛つく出来事があるため、その度に「あれはあり得ない!」と思わされる。 そんな人から私が編み出した教訓をここに書き残そうと思った。 ●“他人に優しくある事” 思いやりを持ち、相手の気持ちを考えて行動するよう心がける。 個人的に、恋人に求める絶対的条件だ。 ●“必要最低限の言葉を言う事” ありがとう、ごめんなさいは当たり前。 それを欠かすだけで信頼も信用も失う。 ●“くだらない内容で

        • 臆病なんだ

          あの人は皆んなに優しい。 勘違いすんなよ。 特に要件はないけれど、名前を 「呼んでみただけ」って笑った瞬間に熱を見た。 ときめいたりすんなよ。 ただのいたずら、暇つぶしにすぎない。 前に話した、なんてことない会話の内容を 覚えていただなんて。 キュンとするんじゃないよ。 ちょっといじわるされるからって、 もしかして…?って期待すんなよ。 良くない妄想癖が盛んになる。 気持ち悪いから必死で否定する。 会えないと寂しいとか、いないと心細いとか 乙女みたいな発想を殴りたくな

          こんな痛みは嫌なのに。

          某有名女優さんの姉であるタレントさんが公表した、ある症状について。 私はそれに、小学生の頃から悩んでいる。 症状、というよりも悪癖だ。 治療薬はない。心の問題だから。 その症状、癖を根本である内面から治すために効果を発揮する方法や薬があるならぜひ知りたい。 個人的に、その症状の公表は印象が悪かった。 疲れている時、 悲しい気持ちの時、 辛い思いをした時、 苦しい経験をした時、 その種は静かに成長して膨らんでいく。 耐えきれないギリギリのラインに近づくと、どうにかして感情

          こんな痛みは嫌なのに。

          「どうして入社したんですか?」

          大手飲食チェーン店に就職した私。 まずは現場=店舗で経験を積む。女性社員は珍しがられるため、店のアルバイトさんからよく見出しのような質問を寄せられる。 大学3年の時から学内セミナーや筆記試験対策講座を受けてきた。 「嗚呼やらなきゃいけないんだ」 いずれやって来る就活シーズン。まだ先の事だと思っていたのがいつの間にかそのゲートを通っていた。有名な就活サイトで気になる企業を探したり、会社説明会に参加したり。とりあえず当たっていった。けれどどれもピンと来なかった。唯一興味を持って

          「どうして入社したんですか?」

          旅する事

          プロフィール欄に記載している 【何処にでも行こう、何にだってなれる】を 打ち立てるきっかけとなった話。 成人式をすっ飛ばし、その旅の準備を優先させたからよく覚えている。 当時、熱中していたロックバンドのライブツアーの最終公演が東京の武道館で開かれる。 知り合いの縁でそのオーラスライブに参加する事になった私は、チケット抽選の当落発表後、初めて旅行会社に行き、ホテルと新幹線を予約。 地方公演の2つに参戦して、気持ちを十分に温めてから最終公演へ。 ひどい豪雪だった。雪の影響で新幹

          書く事

          書く事は私の武器だ。 と言っても、小中学生の時の読書感想文や税の作文は苦手だ。あくまで自分の頭の中で膨らませた空想を文章に書き起こすのが好きだ。 書く事は私の誇りだ。 物語を書いている自分が何より好きだ。熱中できる。贅沢な時間を過ごしていると感じられる。 書く事は私の生き甲斐だ。 ある作品のキャラクターの言葉を借りると、「“人間”を書く」のが小説だ。 今まで生きてきた中で人生の大きな波を迎えたとかの経験がなく、平々凡々な私が書くのは魅力に欠けるが、(どちらかと言えば)豊か

          Capture 0.夢

          卒業証書と共に歌った夢への宣誓 「私の将来の夢は」で始まるストーリー 人の心は変わりやすいと言うけれど あの時の誓いは色褪せなかった 誰にも描けない噺を 誰にも紡げない台詞を 美しいも醜いも全部 この白いページに落とし込んでいく 迷い、悩み、探りながら あの日自分に課した約束に 心を燃やして今日まで歩いてきた いつしか誇りになっていた 輝かしい武器はアイデンティティ 原稿用紙よりもキャンパスよりも 広く果てしないアイデアの世界 生涯を懸けて求め続ける 終わりの見えない物

          Capture 0.夢