『気づき』を得るにはどうすればイイのでしょうか?みなさんはどうしてますか?〜仕事人生を振り返って〜
元々、総合病院に10年勤務し、地域で仕事がしたいと思い今の職場へ。
そう言うとカッコ良く聞こえますが、実際は職場の人間関係が9割でした…
そんな私ですが、作業療法士としての仕事はそこそこやってきたという自負はあります😤
*作業療法士とは、リハビリを行う職種のことです。
作業療法士の詳しい説明はこちらへ🔽
私は元々、やる気のない、どうしようもない作業療法士でした。
今は完全に変わりました😭あの頃の担当の患者様には大変申し訳なく思っております💦
そんな私が14年も作業療法士としてやってこれたのは理由があります。
ー 最初の「気づき」 ー
私が新人の頃、2年目の先輩にめちゃめちゃ怒られたことがきっかけでした。
信じられないくらいにめちゃくちゃ怒られました😂
17時過ぎの訓練室に先輩と二人きり…←もう恐い
先輩N:「奏流、Aさんのリハビリの担当だよな?」
奏流:「はい。そうですけど。」
先輩N:「あのリハビリで本当に良いのか?同じリハビリいつまで続けてるの?」
奏流:「えっ…」
先輩N:「あれ、お前が患者さんを悪くしてるぞ。患者さんの回復を妨げてるのはお前だって言ってるんだよ!!」
奏流:「…」(固まる
そこから先輩の「可愛がり」が30分以上。。。そりゃあもう可愛がられ…
先輩にはバレていた
きっと患者さんにも
正直、作業療法士になりたくてなったわけではなくて、医者になれずに一年浪人し、また入試に失敗…
地方の国立大学理学療法学科B判定、作業療法学科A判定。
『もう浪人はしたくない。じゃあ、A判定の作業療法学科でいいや。』
なりたくてなったわけではない。
やる気が全くない新人。
ただ、その時の先輩の熱い言葉に色々と気付かされました。
『患者様はリハビリ担当者を選べない。やる気のない担当に当たったら最悪。今まで本当に申し訳ないことをしていたんだなあ。』と気付かされました。
それからというもの、もっと患者様「自身」を知るということを意識し始めました。病気はもちろん、患者様に向き合うことを意識し始めました。
まだまだ、向き合えきれてませんでしたが、当時は少し向き合えるようになってきました。
「気づき」を得るには、他人の意見は非常に重要!!
ただし、尊敬できない相手や関係性のできていない相手の意見は全く入らない。
*後日、先輩からのフォローアップもありました💦
「リハビリ内容変わったじゃん、いいと思う!」など。
継続的なフォローアップはとても大事ですよね😊
しっかりと「見守ってくれている」という感覚が相手に伝わりますからね😊
ー 2回目の「気づき」 ー
3年目にリーダー業務&新人指導を任された時のことです。
新病院移転の際、回復期病棟にてリーダーの役割を任されることに。そして、新人指導も任されるという大役!!??
役割を「任される」
つまり、責任感がつきまとう💦
後輩のミスは先輩のミス!!運命共同体!!
『後輩に色々教えないと。なんとなくやってきた自信のないリハビリを修正しなければいけない!!やばい、やばすぎる』
ここからですね。
研修会に自らお金を払って行き始めたのは。
後輩には「患者様を好きになるくらいになるんだ!!わかったか!!するとリハビリ内容は必ず見えてくるはずだーー!!」←本当に🤣??
『気づき』を得るには、
「教えてもらう」立場から「教える」立場に
つまり、「もらう」立場から「与える」立場になることが重要であるということを経験を通して知りました。
ー 3回目の「気づき」 ー
総合病院の中でも特に精神科病棟に最も長く勤めていました。
特に「うつ病」で悩まれている方々のリハビリも多く、私が印象に残っている方々の多くは「教師」として働いていた方々でした。
今の「教師」は本当に大変です。生徒にビクビクしながら、モンスターペアレンツにビクビクしながら…肩身が狭い😭
大きな声で叱ろうものなら、携帯電話で録音されて週刊誌にリークされたり。
どんな時代なん?こんなに一生懸命、生徒のために働いて。
定年前に発病…『辛すぎる。』
その方々には、ある共通点がありました。
・とにかく真面目←俺みたい〜
・仕事が趣味←はい、俺〜
・教師としてこうあるべき!などの「べき」思考が強い←あかん、俺だ〜
当時の私はとにかく真面目で、仕事人間。時間外はもちろん、休日出勤も当たり前!!作業療法士としてこうある「べき」だ!先輩としてミスなんて許されない!!
患者様を通して「気づき」ました。
このままの生活をしていると俺はいずれ「うつ病」になる。
それから、患者様と一緒に認知行動療法、マインドフルネス、運動、趣味活動、脳トレ、就労に向けた準備…etc。
一緒に「うつ病」の勉強を行いました。
最終的には、病気を引き起こした原因探究を行い、自分自身の物事の捉え方が原因
だったんだと「気づき」ました。
例えば、職場で上司に挨拶をしたのに、返事が返ってこなかった場合、みなさんだったらどう思いますか?
Aさんの場合、『嫌われているのではないか😢』
Bさんの場合、『挨拶もできないなんて信じられない💢』
Cさんの場合、『挨拶が聞こえなかったのかな、もう一回挨拶してみよう💡』
など反応は人それぞれです。
その状況をどう捉えるかはその人次第。
世界はその人の見方や捉え方次第で変わる。
精神科に勤務したお陰で、そして精神科の先生や看護師さん、患者様から色々なことを教わりました。
自分自身の悩みをもたらす原因は何なのか?
なぜストレスと思うのか?
相手が嫌なのはなぜか?
相手のどこが?
どういう行動が?
それは自分の思考の何が原因でもたらされているのか?
思考を深掘りして、他人の意見も聞いて、勉強もして…
原因の一つは、自分にもあったんだ…
相手を変えることはできない。
変えられるのは自分だけ。
しかし、自分が変われば相手も変わる。
世界は自分の気持ち次第で見え方が変わるんですよね。
世界は白、黒だけでは成り立っていない。グレーゾーンにいかに寛容になれるのかということに気づきました。
もちろん、この文章を読んで、
『私の考え方が良くないんだ』と悲観的に捉える方もいると思います。
ストレスを溜める考えのあなたが悪いというわけではありません💦
『自分自身が生きやすくなるのはどうすれば良いのか?それには周りの環境を変えるだけでなく、自分自身の思考や行動も変えることで生きやすさに繋がってくる。しかしながら、楽をしても生きやすくなるわけではない。変える努力は必要。』と今は考えています。
まだまだ、私も変わりきれてなく。以前の思考や行動に引っ張られそうになります。そんな時、周囲で頑張っている人を思い出しながら。自分をもっと好きになりたいから。まだまだですが、少しずつ自分の思考や行動を修正しています。
きつい作業なので、弱音吐きそうになりますが、自分をもっと好きになりたい方は一緒に頑張っていきましょう。
次週、患者様への「気づき」を促進するにはどうすれば良いのか?を私の経験と患者様のご意見、そして文献をもとにまとめてみたいと思います。
最後に、もしもよろしければ!!
こういうことをしたことで相手の「気づき」につながった、あるいは、こういうことが自分の「気づき」につながったなどのご意見、または方法などございましたら是非、コメント欄までお願い致します。もちろん、感想も嬉しいです😆
長文を読んでいただきありがとうございました😊
お借り致しました🙇🔽
ヘッダー写真:2022年度「作業療法啓発ポスター」(一部)←全体が入りきりませんでした😭
日本作業療法協会H Pより毎年、素敵なポスターを協会が作成してくれています。是非、お近くの病院またはHPでご覧ください!!作業療法士はとても素敵な仕事だと、今は胸を張って言えるようになりました😊
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