迷惑の貸し借り

過去に、私は多くの人に迷惑をかけた経験がある。

だから、人から迷惑されても、大概の事は許すことができる。

キミも、今までに支えてあげた誰かさんからの(迷惑の?)貸し分があるでしょ?

そのお返し分だと思えば、

今日の「ごめんね。」は、そんなに申し訳なさを感じなくてもいいのではないかな。


私もキミも同じ人間、にたもの同士だから、完璧な人なんていない。

ときには、迷惑をかけてしまう事もあるんだよ。


あの時、自分がどうにもこうにも行き詰って自己嫌悪に陥って苦しかった経験をしたから、今のキミのしんどさがある程度わかる。

どんなに近くにいても、同じものを見て、同じ空気を吸って、同じものを食べても、キミは体一つ分のそのスペースを地上にとっているから、体どうしが邪魔をして同じ一点に重なりあう事ができない。

キミの感じている孤独な時を、かつて私も過ごしていた。

でも、何を言っても、今のキミには届かないんだと思う。

昔の私もそうだったから。


キミを見送った帰りの電車でキミの事を考えていたら、突然、窓からバッタが飛び込んできた。

後ろ脚が片方無くて、とても弱っているように見えた。

キミのイメージが瀕死のバッタに重なった。

次は自分が下りる駅だったから、電車が停止する直前にバッタを捕まえて、電車を降りて、改札を出て、少し歩いて緑があるところに逃がしてあげた。

少しでも長く生きられますように、願いを込めて。

(改札を出る時に改札横の駅員さんに相談したら、ゴミ箱を私に出そうとしているのを見てちょっとびっくりした。死んでるバッタだと思ったのかな。。。)


時が過ぎて、状況が改善するのを忍耐強く待つか、

キミが、近いうちに導きを見出せますように。

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日本では「人に迷惑をかけてはいけない」という考え方だけど、

インドでは「迷惑はお互い様だから、許しましょう」という考え方なのだそう。

私はインド寄りの考えなんだなぁ。ヨガ的な?


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