信頼回復のハードル
2000年8月
私が入院している間、2歳半だった娘は主人の実家のお義父さん、お義母さんに預かってもらっていた。
私が入院に至った際の発作を見ていた為、母親としての信頼を完全に失ってしまっていた。
娘の近況を知らせるお手紙はお義父さんから何通かいただいたが、もし退院できても元の通り私に子育てを任せて貰えるまで、信頼回復できるのかどうか、わからなかった。
事実、私はこの頃、自分のことだけで精一杯だった。
お義父さん、お義母さんは、飲食店のお店をされていて、とても忙しい中、娘の面倒をみてくれた。娘は、遊び相手が居ない中で、夜、店が終わるのをじっと待っていたという。寂しい思いをさせてしまった。
東京にひとり戻って仕事をする主人もにも、大変な迷惑をかけてしまった。
私がどのぐらいで退院できるのか、どの程度もとの生活にもどれるのか、まったく見当がつかない状況だった。
家族崩壊の危機だったが、手紙でこの試練を「合宿」としてそれぞれ目標をたてて挑んだ。
私 自分自身を再認識し、上手にコントロールできるようになること
娘 わがまましすぎ、甘え過ぎを直すこと
主人 一家の主人として何事にも動じず、冷静に行動できる精神力を養うこと
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今見返すと、2歳半にこの目標はどうなのか…
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