知らなければ
知らなければ迷わない。知ってしまうと、さらに先を知りたくなる。
まだまだ、まだまだ。そこに終わりがない。1を知ると、10を知りたくなり、10を知ったら、100を知りたくなる。
終わりがないから知ろうとするのだろうか。何も知らなければ、ぼくは周りだけで満足できただろう。でも、今はだめだ。いつも、何かが足りない。足りないから、知る。知るから、分からない。だから、知らない世界、赤ん坊の世界をのぞいてみたい。ただ、彼らにもお腹が空いた、はしっている。生まれる前から、知っているのだろうか。
どんな世界が知らない世界なのか、ぼくには分からない。なぜなら、すでにこの「知る」世界を知ってしまったからだ。そして、「知らない」世界を知ろうとしている。
知らなければ…