【中国で日々感じたことの記事】炭水化物に炭水化物
中国で日本語教師をしていると、学生からよく次のような質問がくる。
「日本ではラーメンに餃子を食べるんですか」「なぜ炭水化物に炭水化物を食べるんですか」
といった炭水化物×炭水化物の組み合わせに疑問を思っているものである。日本でラーメン×餃子以外で考えてみると、
〇うどん×おにぎり(叉はお稲荷さん)
〇パスタ×ピザ
〇ごはん×お好み焼き(地域限定)
といったように和洋中いろんなところで、この炭水化物×炭水化物が見られる。なるほど、学生が疑問に思うのも不思議ではないと思った。
数日して学生のWechat(SNSツール)のモーメンツ(タイムラインのようなもの)を眺めていると、面白い紹介があった。その写真がタイトル写真である。このタイトル写真、食パンの中に何が挟まれているか分かるだろうか。
正解は「紫米」である。
それにクリームが入ったまさしく炭水化物×炭水化物(×糖質)の組み合わせであった。学生の紹介分には、「朝ごはんはこれで満足。おなか一杯になります」と書かれていた。
なんだ、中国でも炭水化物×炭水化物があり得るんだ!
と思ったのと同時に
カロリーの取りすぎだろ!
とツッコミたくなった。朝ごはんから、ヘビーなものを食べるんだなとすでに年取ってしまった私は感じてしまう(問題ない人はぜひチャレンジしてみてください!)。
ちなみにどうでも良い情報を追加するならば、中国の食パンは生で食べることがほとんどであり、食パンを「焼く」という行為はあまりない。そのため、買ってきたものをそのまま食べる。ここでも生活の違いを見ることができる。
こうしてみると、日本の炭水化物×炭水化物だけが大きくクローズアップされて、自国のことが見えていない(興味を持っていない)現状に至っているのではないかという疑問がわいた。そこで、確かに見てみると
こういった広告記事にもあるように麺×パンの組み合わせが最近では見られるようになった。ちなみに広告ではさらに酸梅汤(梅ジュース)がセットでついてくるのだが、これがまたとんでもなく甘いことがある。
どうやら、中国ではさらに進化して炭水化物×炭水化物×糖質ジュース(ミルクティーなどでも可)というのもあるということを学んだ。
学生たちを見ていても食事の後に散歩しながらミルクティーを飲んでいたり、ダイエットとして運動しながらフルーツだけしか食べないなど、少し不思議に思うこともたくさんあるのだが、それに気づかない。
何をどれだけの量食べたのかを出すことができれば、自分自身がいかに取りすぎの状況であるかが分かるかもしれない。
そうした自分を見ずに相手の気になる(クローズアップされた)ところを見るのはよくあることである。私もどちらかというと、指摘されて初めて気づくこともある。特にこちらが先に指摘して、言い返されたときなどは恥ずかしいと思ってしまう。
自分の言動と行為について、今一度しっかり見つめなおしたい。