休校措置によって露呈された学校間格差〜自治体の格差もはんぱないって!〜

結果的には昭和と令和の教育格差が浮き彫りに

未知の新型コロナにより、日本に激震が走った。総理大臣からの全国一斉休校の要請。その対応がどうだったかはさて置き、今回の休校措置によってハッキリと学校の格差が目に見えたと個人的には思う。時代とともに対応してきた学校(自治体)と、時代が変わっても不変だった学校(自治体)の対応格差について今回は触れたいと思う。

1.国からの要請について

あえて改めて主張したい事があるので、書いておこうと思う。2/28の総理大臣からの要請で、3/2〜全国すべての小学校・中学校、高等学校などについて春休みに入るまで臨時休校するようにというお達しがでました。もちろん、総理大臣からの休校の要請だったので、代々的にニュースにも取り上げられました。確かに、ニュースになるのは分かる。

でもね、2/21時点で厚生労働省からは、労働者向けにテレワーク推奨などの話しが出てたんですよ。(改めて修正をしている3/31時点でも労働者向けにはテレワーク推奨、学校は休校終わり、という話になってます)何が言いたいかと言うと、

「学校は休校!大人はテレワークで働け!」

あれ、先生は…??

と言う事。先生も大人だけど、テレワーク何てできる??子どもたちにとっては、自分が大人として社会に出る為の準備期間が初等・中等教育機関であるハズなのに、、、「子どもは休んでろ!大人は在宅で働け!先生は知らん!」てのはどうだろう…不測の事態だからとりあえず場当たり的に指示をせざるを得なかったの…??(そして結局学校は4月から始まるっぽいし)

2.学校現場〜昭和の例〜

休校措置を受けて、多くの学校はどうしたか?

・「宿題出すんでやっとけよ!」(プリントわらわら)

・「毎日電話連絡するから、ちゃんとでてね!」(一件一件ダイヤル)

・「終業式も卒業式も無し!コロナが悪い…😭」(本当に可愛そう…)

・「先生は毎日出勤する!え、だって行かないと成績処理とか申し送りとか終わらんし!」

かなり大袈裟に表現してますが、ざっくり先生方や生徒さんの話し聞いてみた感じだとこんな具合が多いかと。

色々と突っ込みどころあるけど…先ずね、プリントに記入させるのって今時学校か役所仕事だけだからね!プリントアウトする必要性って何なの??ドリルならオンラインでやればいいなじゃない。先生も採点する手間暇かからないんだし。

それから宿題ね!与えられるからめんど臭いのであって、こんな時くらい本当の意味で子どもたちが知りたい、自由な課題を探求させてあげれば良いのに、と思ってしまう(夏休みの自由研究が自由研究では無くなった話も、いつかまとめたい…)先生は宿題を課さなければ心配だという気持ちは分からなく無いけれど、子どもは勝手に育つよ!

それから、毎回の電話。これに関しては必ずしも全否定ではないです、なぜかと言うと声色でこそ分かる事とかもあると思っているからです。全部メールにすればよし!とは思って無いです。でも、今時やれるならZOOMとかのオンライン会議システム使った方が効率的だし、子供同士もやりとりできるよなぁ、と思ってしまう訳です。だって、厚労省が進める大人のテレワークも、オンライン会議システムは使ってるハズだから。「決まった時間の中で1度は参加してね!」で良いと思うんですよね。電話って、すれ違ってしまいがちだから。

卒業式や終業式もそうです、オンライン会議システムを活用しましょうよ。個人的には対面大好き!面と向かって話して、飲んで、潰れてなんぼや!てタイプです。なので、式典は本当にリアルで出来ないのは悲しいと思ってます。ただ、それで全部無しではなく、Live配信とか、チャットでコメントひろうとか、上記の会議システム使って在校生挨拶とか、やりようはあるんじゃない?て事は言いたい。「全く無し」ではなく「オンラインでも交流しよう」ができたら、それはそれで思い出になるんじゃないかなって。

そして、先生がとりあえず出勤する必要性。何のために出勤せざるを得ないのだろうか?目的なき行動は、機械にとってかわられかねません。今時国のデータもクラウド化して来ているのに、未だにオンプレや紙じゃなければならない資料たち…。社会に出るための準備機関であるはずの学校が、社会に求めているリモートワークができないってどうなんだろう…

3.学校現場〜令和の例〜

では、逆に時代にそれなりに順応してICT化していたらどうなるか??

・「宿題出すんでやっとけよ!」(大多数は紙がペーパレスになるだけで、本質的にはあんま変わらない気がする…が、勿論後から個別に配布もできるし、紙よりは俄然良いと思う)

・「朝、昼、夕の遠隔H.R.は参加してな!」(遠隔でも規則正しい時間は大事だと思う。その時間にいつものクラスメイトと会えるのは嬉しいと思うから、やれるならやりたいところ。)

・「卒業式はYouTube Liveとチャット、ZOOMも使って各々自宅からでも身支度して参加してな!コメントとかもひろうよ!」(全く無しだとかなしいけれど、オンラインででも出来たら絶対に嬉しいと思う。)

・「先生も自宅からテレワーク!データはクラウドにあるから大丈夫だね。」(先生も率先して自宅に居て欲しい)

こんな事無理じゃ無いか?と思う方もいるかもしれませんが、実際に実施ていた学校も結構あるのです。多くは1人一台環境にあった私立や一部の国立ですが。


そう、多くは私立学校ばかりの実践だったのですが、一部では公立小中学校(自治体)の取り組みもあったのです。自分が知る限りで大規模な自治体だと、熊本市です。共用で配備されていたLTEのiPadを自宅に持ち帰り、ZOOM等を使う事をヨシとしました。果たして同じ様な事を実施した自治体はあったのでしょうか?

恐らく大多数では、昭和の時代のままで、「機材もないしクレームも嫌だから何もしない」。対して熊本市は「使える機材は使う、やり方も紹介する、何かあったら責任取る」。こんなスタンスだったんじゃないかな、と思います。正直、自分の子どもは地元の自治体、公立小中学校には預けたくないです。こんな時だからこそ最善策を考えてくれていた私立学校に通えればな…と思ってます(進学できるかは別として)。あるいは、今なら熊本に引っ越したい!と結構思ってます。

4.まとめ

今回は何もしていない自治体名などは細かくだしてませんが、探せば直ぐに分かります。ご自身の子どもや孫、知り合いが通うのであれば、どんな学校が良いでしょうか??

自分は少なくとも、学校現場が社会に近い環境であって、休校期間に先生の自己満の為に宿題だけに宿題を出す様な学校には通わせたくないです。

そして、対面せずとも出来る事は別に学校でやらなくてもいいんじゃない??てのが、今回の問題提起でもあります。だって、それって休校中でも機器があればできるわけですから。んでもって、逆に学校にみんなで居るなら何をする??て事が露呈されたと思うんですよね(というか、露呈されて教育を考え直して欲しい)。

さぁ、今の時代に何をしましょう??

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