代々木から始まる無印本命物語❶
2024年5月19日、僕は代々木にいた。
この日は与儀大介さんがオーナーをしているチルハウスというBARで1日店長をやることになっていた。
1日店長は日替わりでテーマを決めてBARを開催する。この日のテーマは「令和の虎大好きBAR」だった。与儀さんも僕も「令和の虎」に志願者として出演したことがある。従って「令和の虎」の視聴者、志願者向けに告知をすれば集客には困らないだろうという打算もあった。
駅を降りると虎として「令和の虎」に出演している桑田龍征さんが出ている広告看板が目に入った。既に数回チルハウスに行っているのに、その時は桑田さんの看板に気づかなかった。
それが、よりによってイベント当日のこの日に目に入ったのだ。たまたまと言えばたまたまだが、こういうたまたまに意味を感じたい。
すぐに桑田さんをタグ付け(メンション)してXでポスト(投稿)をした。桑田さんに限らず、僕にタグ付けされたからといってスルーするインフルエンサーは多い。
が、この日は違った。即リポストされた。ただそれだけのことだが吉兆だと思った。
ただ、よく看板を見ると「代々木で飲むなら歌舞伎行け。」とある。ちなみに今夜の来客予定の者の中に若い女性が3人いる。彼女たちが僕の店長よりホストを選んでも何ら不思議ではない。実は吉兆ではないのではないかと思い始めたら、雨が降ってきた。
一般に雨が降るとこういうイベントの集客にはマイナスだ。かく言う僕だって大雨だったら行かない可能性もある。しかも、この日のイベントはトークライブなどと違い前払いではたい。「行かない」を選択するのは極めて簡単なのだ。さて、雨の中、何人が参加してくれるのか。早めに会場付近についた僕は会場前のカフェで充電をしながら開場時間を待つことにしたのだった。(つづく)