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おもしろくてためになる本の話

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記憶力がおよそありません。 だけれども、本に書いてあったことはわりと覚えています。 なぜかと考えると、読んだ後、まとめを書くことが多いから。
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#読んだ本

『性差事変』小谷真理著

『性差事変』小谷真理著

たしかなことのひとつめは、この本を読み解く文学的教養が、自分には不足していること。
それなのに、おもしろく読ませてしまう不思議。

たしかなことのふたつめは、貴志祐介著『新世界より』を読み返そうと思ったこと。

『限りなく完璧に近い人々』マイケル・ブース著

『限りなく完璧に近い人々』マイケル・ブース著

よきイメージで語られる北欧を、章ごとに国別に、英国人が語った一冊。
北欧諸国にも、当然、様々な課題も欠点もあるのは、世界の国々と変わりない。
雨が多くて、退屈で平坦で、税金の高い国々。
そうした場所がなぜ、「幸福」と語られるのか。

著者の主張は、「あとがき」にまとまっている。

「最高の幸福度と、教育において最高レベルの機会均等を実現しているということは、偶然でもなんでもない。
持続可能な本物の

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