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ID学習記録⑫私がこれから学習するもの ー 学習の指針
これは教育に関わりのある人向けの記事です。ただし、主な目的は自分の学習を文章でまとめるためです。また、IDとはインストラクショナルデザイン(教え方のデザイン:教授設計)の意味です。
先日、ゴール設定理論(または目標設定理論)というキーワードをfacebook上で教えてもらいました。エドウィン・ロックとゲイリー・レイサムという人が1960年代から研究されている内容です。
そのゴール設定理論について、ネットサーフィンをし、出てきた内容を読みました。lockeの論文を読んだわけではありませんし、しっかりとした考察というわけでもありませんので適当な感じで読み飛ばしてもらえるといいです。
参考ページは以下の4つです。
【困難な目標と目標へのコミットメントが従業員のパフォーマンスに与える影響】↓
【ゴール設定理論の基本的な主張】
「困難で高い目標」は、「高いパフォーマンス」をもたらすという因果関係がこの理論の中核です。
つまり、「達成しやすい容易な目標」は、高いパフォーマンスに結び付くわけではない、ということです。この目標は、かなり具体的に示すほうがよいです。
高いパフォーマンスを得るもの
「困難で高い目標」>「達成しやすい容易な目標」
もう一つ重要な要素は、目標に対するゴールコミットメントです。目標に対してどれだけ粘れるか、執念深く追い求められるかということです。
ここではゴールコミットメントの定義を、「目標に向かって(1)自発的に、(2)前向きに取り組むこと」とします。ロックの論文の中では、「目標の内在化」、「目標に対する結合」、「目標の重要性に対する態度」のように書かれているそうです。
私はコミットメントという言葉からは、「頑張る」、「努力」、「情熱」、「没頭」というイメージをもっていました。もちろん、そのような意味も持ちますが、「受容」という意味があることを知り、しっくりきました。
つまり、ある目標に対して、私は「自分事として納得していますか」という問いかけに対し、Yesの度合いがコミットメントなんだということです。
例えば、「私はこの目標に納得しているし、本当に達成したいと思っている。そのための労はいくらでも受け入れる」という状態がゴールコミットメントが高い、ということになります。
ゴールコミットメントの定義
目標に向かって(1)自発的に、(2)前向きに取り組むこと。
目標に対する「受容」、「納得」の度合いのこと。
ゴールコミットメントが高い状態をいわゆる「やる気があるね!」と言われる状態といってもいいと思います。
グリッド(粘り強く何度も立ち上がる力)もゴールコミットメントという言葉の中にあるのだと思います。
【その他のキーワード】
パフォーマンスをどうあげるのか、について「フィードバック」も重要な要素です。しかし、これは”ゴールコミットメント”や”目標の設定方法”に比べれば、影響力の低い要素だとロックやレイサムは述べています。
あくまで中核になるのは、「困難で高い目標設定」と「ゴールコミットメント」です。
【私の疑問点】
私の今までの指導方法は、(1)身の丈にあった課題を提示し、(2)徐々にレベルアップした課題を提示する方法が好ましいと考えていました。
(パズドラの毎回レベル1から始まるダンジョンのようなやつです。なんて言いったっけアレ(笑))
よって、「困難で高い目標」は、途中であきらめやすいし、生徒を混乱させやすいと考えていました。
ここにギャップがあり、疑問があります。「困難で高い目標」が果たして学習効率を高めるために本当に重要なのだろうか。
私はこれを解決しようと思いました。
【私がこれから学ぶべきものー学習の方針】
私は「ゴール設定理論」という言葉を頼りに、いろいろなキーワードに巡り合うことができました。そのキーワードをこれから勉強していくことにしました。
目標設定理論、五因子モデル(FFM)、自己調整/自己監視パーソナリティ、自己決定理論、心理的契約、etc...
これらのキーワードを学習し、「生徒のやる気はどのように高まるのか?」という問いを探究していこうと思います。教師にとっては「これぞ!」というべき究極の問いですね。
【Gary Latham, Work Motivation ゲイリー・レイサム著「ワーク・モチベーション」】
この書籍をメインに学習をしていきます。
ID(インストラクショナルデザイン)の基礎を終えたばかりの私にとって、この本を読破することは「困難で高い目標」と言えます。
しかし、粘り強く読み込みたい。また、表面を読むだけでなく、自分の中にきっちり落とし込むように読破したいと思います。
さらにそのさきには、ここで得た理論や知識を「デザイン」し、授業の設計技術に役立てるという大きな目標があります。頑張るしかないですね。