林檎
叔母は姪に言いました。
「お前の好きなケーキを焼いたんだ。たんとお食べ」
すると、姪は叔母に向かってこう言いました。
「叔母様のケーキ、毒が入っているわ」
「馬鹿なこと言うんじゃないよ!」
叔母は姪の頬をつねりました。
「このケーキには毒林檎なんて一つも使ってないんだ。それを何だい。このケーキには毒林檎が入ってるだなんて…!お前はいつもホラをふいて…あ、」叔母は言葉に詰まりました。
それを聞いた姪は確信し、最後に叔母にこう伝えました。
「叔母様?私は毒が入っていると言っただけ。
何故、林檎だと分かったのかしら」
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