雨を「汚い」と思う人と思わない人
この世の中には二種類の人間がいると思う。
といってもすごく小さな話。
雨を「汚いと思う人」と「汚いと思わない人」だ。
それを知ったのは、妻と雨の中出かけた時。
妻は、とにかく雨に少しでも当たらないようにとぼくを指導してきた。確かに「傘をしっかり被せて」とか「カバンを前に持って」まではわからなくもないのだけど、しまいには「大きく手を振らないで」と言われてしまった。
どうやら妻にとって、雨は「汚いもの」のようだ。
でも、ぼくにとって、雨はそんなに汚いものではない。
一度蒸発した水が、空から落ちてきているだけ。確かに、空にある不純物は含んでいると思うけど、それはそもそも空気中にあって、普段から酸素と一緒に吸っているのだし。
この二種類の人間ができてしまった理由はよくわからない。もしかすると、妻は割と空気が汚い都会育ちで、ぼくは空気が綺麗な田舎育ちであることも関係しているのかもしれない。
いずれにしても、夫婦でいると、こうやって。ある意味新しい考えを知ることができて新鮮ではある。
とはいえ、そのまま別々の考え方ではいられないので、二人で努力して合意点を探っていく作業が求められる。そして、それは結構大変なことだけど
そうやって夫婦になっていくのだと思う。
と、かっこいいことを言ったものの、そもそもうちの家庭の場合、全て妻の考えにあわせることになる。
だから結局、ぼくは雨の日には手を振らないようになった。
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