「京都に住んでいてよかった」と思うこと
毎年気候が良くなるこの時期になると、妻と二人でどこかのお店のアフターヌーンティーに行くようにしている。
アフターヌーンティーを予約
今年は、コロナの関係で営業を中止しているところもあるという噂を聞いて心配したが、レストラン予約サイトを開いてみると予約サイトには、たくさんの候補が並び、よりどりみどり、選び放題。
どうやら、ほとんどの店が、客席数は減らしているものの、通常営業に戻っているようだ。まだまだ大変だが、だんだんと日常が戻ってくる姿を見て、少し嬉しくなった。
そして同時に、その一覧を見て、改めて思ったことがある。
京都に、ラグジュアリーホテルが本当に増えた
ということだ。
たくさんできたラグジュアリーホテル
ここ5年くらいの「お宿バブル」の中で、たくさんのホテル、簡易宿泊所ができたけど、同じ時期にたくさんのラグジュアリーホテルもオープンしているのだ。
元々あったホテルも含めるとなかなかの数になる。
リッツカールトン京都
アマン京都
パークハイアット京都
フォーシーズンズホテル京都
翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都
ウェスティン都ホテル京都
星のや京都
帝国ホテル(予定)
LXRホテルズ&リゾーツ(予定・ヒルトン系)
もちろん、昔からある高級旅館は、他にもたくさんある。
京都市民の特権
しかし、人口140万人規模の都市で、ここまでラグジュアリーホテルがあるところは、日本中他にはないと思う。
京都市民は本当にお得である。
というのも、東京や大阪などの大都市にしかないようなラグジュアリーホテルのサービスを手軽に楽しむことができるからだ。
しかも、大都市と違って、街がコンパクトにできているので、ラグジュアリーホテルまで散歩がてら行くことができる人も多い。
ラグジュアリーホテルが徒歩圏
これが東京なら、六本木のリッツカールトンまで徒歩圏に住んでいる人なんて、芸能人かIT企業の社長とかお金持ちばっかりだろうけど、京都なら夫婦共働きくらいで買えるマンションがあったりする(最近かなり値段が上がっているけど)。
だから、休みの日に鴨川を散歩したついでに、リッツカールトンによってアフターヌーンティーを楽しみ、そのまま徒歩で帰る、という夢のような時間を、セレブでなくても楽しむことができるのだ。
こんな街、他にないと思う。
実際に、ぼくもサイトで予約して、徒歩でラグジュアリーホテルを訪れてアフターヌーンティーを楽しんだのだ。そして、信じられないくらいふかふかのソファーにもたれ、鴨川湖畔の木漏れ日の中から注ぐ光を感じながら
京都にすんでいて本当によかったと改めて思った。
京都人の人はずるい?
京都にこんなにもラグジュアリーホテルが多い理由。それはもちろん観光客が多いからだ。京都市民の財布だけでは、とてもこれだけのホテルに落とせるお金はないと思う。
そういう意味で「京都の人はずるい」と思う人もいるかもしれない。
でも、そんなことはないと思う。
確かに京都に観光客が来てくれるのは、自社仏閣や景観など、古くから変わらない街が美しいからだ。
でも「この古くから変わらない」を守ることは結構大変である。観光客の対応や、ほぼ全ての建物にかかる景観の規制はもちろん、消防団、町会の組織への積極的な協力によるまちづくりへの参加などなど、京都人は大なり小なり負担をしながらこの街のこの街らしさを維持してきたのである。
だから、決してずるくはないのである。
だから、京都市民にはラグジュアリーホテルを楽しむ権利があるのだ。
むしろ、ラグジュアリーホテルをたくさん利用して、世界水準のサービスを受けながら、この美しい街をこれから先も残していくための鋭気を養わせて貰えれば良いのだと思う。