それでも「ありがとうグルーポン」
共同購入型クーポンサイトのグルーポンが日本を完全に撤退した。日本進出直後に「おせち騒動」を起こし、その後もあまり良い話題がないままの撤退となってしまった。
撤退する理由
撤退に関するニュースによれば、そもそもある程度数が売れることを条件に値引きする「共同購入」のシステムで始めたはずなのに、日本ではいつのまにかその条件がなくなり、単なる割引サイトになってしまっていたことが一つの要因のようだ。
ぼくも何回かグルーポンを利用したけど、とにかく安くしたいという質のよくないお客さんと、そんな客に来てほしくなかった店、という最悪のギャップに遭遇することが多かった。
イメージ写真が綺麗すぎで、実際の商品、店舗との差が開きすぎていたのも気になった。そして、そんなこんなで、いつのまにか使わなくなってしまっていた。
グルーポンがくれた出会い
でも実は初期の頃はそれほど評判も悪くなくて、質の良いお店も多かった気がする。実際、グルーポンをきっかけに今でも通っているサービスがある。
それは近所の整体屋さんで、ちょうどその頃、体の歪みが気になっていて、グルーポンの格安チケットでいってみたところ、すごく親切にしてもらって、結局通うことになったのだ。
そこの院長さんは偶然にも同い年で、考え方も結構共通する部分が多くて、毎月通いながら色々な話ができるのが面白い。
それに整体に通っているおかげで、毎日ストレッチをするようになり、物を落とした時に変な態勢で拾ってもつったりすることがほとんどなく健康に過ごしている。
その整体屋さんとの出会いは、明らかにぼくの人生をより良いものに変えたと思う。
クーポンサイトの力
ぼくの経験のように、クーポンサイトって、本来は利用者がお金を節約できるだけではなく、人の人生に影響することができる、高い潜在力を持ったものなのだと思う。
おせち騒動とか、グルーポンを利用して不快な思いをした人はたくさんいたかもしれないかどう、ぼくのように素敵な出会いをした人も、きっといっぱいおるのだと思う。
だから、いろいろあったけど、ぼくは撤退したグルーポンに、最後に「ありがとう」と言いたいと思う。