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ストレスが原因?!わんちゃんが自分の毛を噛む・むしる6つの理由

◎愛玩動物飼養管理士の資格保有者執筆◎

わんちゃんが自分の身体を噛んだり、毛をむしったりしている行動を見たことはありませんか?すぐにやめているようであれば気にする必要はありませんが…例えば「気付けばいつも身体を噛んでいる」「むしった毛が落ちている」という場合は、注意が必要です。

わんちゃんの身体や行動を確認し、一緒に理由を探ってみましょう。

身体を噛む・毛をむしるのはなぜ?6つの理由

身体を噛む、毛をむしる行動は、どのような理由で行っているのでしょうか。身体の異常によるもの精神的なもの部位タイミング時期によっても理由は異なりますが、当てはまるものがないかチェックしてみましょう!

【理由①】かゆいから

わんちゃんが身体に顔を押し付けて歯でガジガジと噛むような仕草が見られるのであれば、かゆみから行っている行動かもしれません。

かゆみをもたらす原因はノミダニアレルギーなどが考えられます。噛んだり、むしったりしている部分を確認し、炎症が起きていないか、ノミやダニがいないかを確認してみましょう。

【理由②】痛いから

身体を噛む・毛をむしる理由として痛みから行っている可能性も考えられます。出血するようなケガであれば、飼い主様も気付きやすいですが、骨のヒビや捻挫など、見た目では気付きにくいケガは見落とす可能性が考えられます。

わんちゃんの性格によっては痛みを自分から訴える場合もありますが、野生では、弱った姿を見せれば敵に狙われる確率が上がってしまいます。そのため、わんちゃんの多くは痛みを隠す傾向があり、飼い主様が気付かないことは仕方のないことです。

歩き方に異常はないか食欲や元気の有無など、他に異常はないかもあわせて確認すると良いでしょう。足を気にしているようであれば、爪が伸びすぎて折れた剥がれたという可能性もあるため、爪先まで確認してくださいね。

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【理由③】においや香りが気になるから

身体を噛んでいるタイミングが同じなのであれば、前の行動を振り返ってみましょう。もしかすると、お散歩から帰ってきた後や食事の後に見られていませんか?

その場合は、身体についたにおいが気になっているのかもしれません。すぐに治まるのであれば、そこまで心配する必要はないでしょう。

【理由④】ストレスを感じているから

身体を噛む・毛をむしる行動は、ストレスによる「転位行動」の可能性も考えられます。「長時間お留守番した」「新しい家族が増えた」など、ストレスが極限状態に達すると、わんちゃんはストレスを発散するための行動を取ります。

発散方法はわんちゃんによって異なりますが、穴を掘ったり、ぐるぐると回りだしたりする行動は転位行動に当てはまります。身体を噛む・むしる行動も転位行動のひとつであり、行動自体に意味はありません。あくまでストレスを発散するための行動であり、人が壁を叩いたり、物を投げたりしてストレスを発散させることと同じです。

ストレスがなくなれば行動も治まりますが、ずっと続いているようであればストレスの原因を解消しない限り、続くかもしれません。

【理由⑤】性格・癖によるもの

頻繁に噛んだり、むしったりする行動が見られると、飼い主様も心配になってしまいます。一方で、噛んだりしても皮膚にダメージは少ない場合は、単に「犬の癖の一種」の可能性もあります。退屈しのぎ暇つぶしなど、意味はなく、なんとなく行っているわんちゃんもいます。臆病な性格のわんちゃんであれば、落ち着くために行っている可能性もあるでしょう。

また、過去に飼い主様が心配してくれた事を学習して行っている可能性もあります。

【理由⑥】季節によるもの

梅雨時期は、気温と湿度が上がる事で、被毛に覆われたわんちゃんの皮膚は蒸れやすい状態です。皮膚が蒸れると、菌の繁殖や炎症を引き起こしやすく、ホットスポットと呼ばれる「急性湿性湿疹」を発症しやすくなります。

アレルギー症状とは異なり、かゆみよりも痛みが強いことが特徴で、噛んだりむしったりすることで、脱毛や出血を伴うこともあります。

チワワや柴犬、ゴールデンレトリバーなどのアンダーコート(下毛)を持つ品種は蒸れやすいために発症しやすく、シャンプーの後のドライヤーが不十分だったり、雨の散歩から帰宅して乾かさなかったりした場合に発症しやすくなります。

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噛む・むしるのを見かけた際の対処法

噛んだり・むしったりしている部分に炎症や異常が見られた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。しかし、異常が見当たらないのに噛んでいるような状態はどうすれば良いのでしょうか?

噛む・むしるといった行為は自傷行為のひとつです。急にはじまったのであれば最近環境が変わるようなことはなかったか、ストレスを感じていたシーンはなかったかを思い出してみましょう。思い当たることがあれば、ストレスの元を取り除き、たくさん遊んであげてストレスを発散できるようにします。

単にわんちゃんの癖によるものであれば皮膚へのダメージは少ないため、心配はいりません。癖によるものなのか、アレルギーによるものなのかが判断できない場合は、動物病院でアレルギー検査を行っておくと安心ですよ。


今回は、わんちゃんが身体を噛む・むしる理由を解説しました。いかがでしたでしょうか?

クセによるものであれば良いですが、中にはアレルギーやケガによる可能性もあります。日頃からわんちゃんの様子をきちんと観察し、一体原因は何なのか、きちんと突き止めてみてください。心配であれば、動物病院の受診も早めの段階で検討してみてくださいね。

●ライター:バーニー
愛玩動物飼養管理士の資格を保有
●編集:うしすけチーム

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