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お部屋が愛犬の毛だらけに…悪影響はある?簡単お掃除術を知ろう!

◎ペットセラピストの資格保有者執筆◎

わんちゃんと生活をしている中で「お部屋が毛だらけになって大変…」と日々悩んでいる飼い主様も多いのではないでしょうか?抜け毛の少ない犬種の子もいますが、それでも多少の抜け毛は仕方のないことですよね。

一方で、その抜け毛を部屋に放置したままだといくつか困ったことが起こるケースもあるのです

そこで今回は、部屋が毛だらけになるとどのような悪影響があるのかをご紹介します!あわせて、室内に毛を溜めないために飼い主様にできること、抜け毛の片付けが簡単になるお掃除のコツなどを詳しくご紹介します!

毛だらけにしておくと困る2つのこと

大切な家族であるわんちゃんの毛ですから、中には「部屋中が毛だらけでも全然平気!」という飼い主様もいるかもしれません。その一方、お部屋の中をわんちゃんの毛だらけにしておくと、次のような困ったことが起こる場合もあるので注意が必要です。

【困ること①】アレルギーの原因になる

お部屋をわんちゃんの毛だらけにしておくと、犬アレルギーの原因となることも考えられます。

そもそも、犬アレルギーの原因は何なのかというと、わんちゃんの皮脂・フケ・唾液・被毛に含まれている特定のタンパク質だと言われています。毛そのものがアレルギーの原因ではないものの、部屋中を毛だらけにしておくとその分アレルゲンに多く触れることにも繋がります

現在わんちゃんと一緒に暮らしているみなさんは、犬アレルギーではない人がほとんどかもしれませんね。ところが、どのアレルギーでも「ある日いきなり症状が起きた」というケースも珍しくありません。そのため飼い主様は、たとえ今は犬アレルギーを持っていなくても、発症しないように注意して過ごす必要があるのです。

実際に、わんちゃんと暮らしはじめてから犬アレルギーを発症した人は一定数いるでしょう。軽度なら生活するうえでさほど支障はきたさないかもしれませんが、これ以上重症化しないためにも、アレルギーの原因となる抜け毛の処理はきちんと対策すべきと言えますね。

【困ること②】来客が気にしてしまう

お部屋の中を毛だらけにしておくと、来客の際にお客様が毛を気にしてしまうことも考えられます。

筆者も実際に、友人の家に遊びにいったとき、わんちゃんの毛が部屋中に散らばっている状態だったことがありました。筆者自身は当時トリマーでわんちゃんの抜け毛には慣れており、特には気にしなかったのですが…正直なところ「慣れていない人は嫌がるだろうな…」という印象でした。

さらに、もしもお客様が犬アレルギーを持っている人だった場合、先ほどお話したように抜け毛によってアレルギー症状を引き起こしてしまう場合もあります。軽度のアレルギーの場合、自分ではアレルギーがあることすら気づいていない人もいますから、「この人は犬アレルギーではないらしいので大丈夫と安心しきるのは危ないかもしれません。

毛を溜めないようにするにはどうしたらいい?

では、部屋にわんちゃんの毛を溜めないようにするには、家族はどのようなことを心がければいいのでしょうか?ここからは、わんちゃんの抜け毛飛散防止のために、普段から飼い主様が取り組めることをご紹介します!

【対策①】こまめなブラッシング

お部屋をわんちゃんの毛だらけにしないためにできることの1つ目は、ブラッシングです。 特に、春から夏にかけて秋から冬にかけての換毛期にはいつもの倍以上もの毛が抜けるので、おうちでのブラッシングは必須となります。

とは言え、ブラッシングのしすぎは皮膚を傷つけてしまう危険もあるので、飼い主様は1日1回を目安に行ってみてくださいね。

中にはプードルなど抜け毛の少ない犬種もいますが、ブラッシングは適度な刺激を皮膚に与えて血流を良くし、さらには皮膚の病気を発見しやすくするなど、さまざまなメリットがあります!わんちゃんの健康維持のためにも、とても大切なものです。犬種や抜け毛の有無に関わらず、飼い主様とわんちゃんのコミュニケーションのひとつとして日常的に行うようにしましょう◎

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【対策②】ごはんを切り替える

1年を通してわんちゃんの抜け毛が多い場合、ごはんが体質に合っていないということも考えられます。

抜け毛に対応したごはんも多く販売されているので、わんちゃんに合ったものへ切り替えてみるのもいいかもしれません。切り替える時にはわんちゃんがお腹を壊さないよう、少量ずつを今までのごはんに混ぜるようにして、少しずつ慣れさせていきましょう。

また、あまりに抜け毛が多い場合やごはんを切り替えても何も変化がない場合、何かの病気が隠れていることもあり得ます。わんちゃんの過度な抜け毛が気になる際には、早めにかかりつけの動物病院で診てもらうようにしてください。

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抜け毛の簡単お掃除術を知ろう!

わんちゃんの毛を室内に溜めないようにできる対策をご紹介しましたが、やはりいちばん大切なのは、こまめにお部屋の掃除をすることです。

最後に、室内のわんちゃんの毛を簡単にお掃除するコツをご紹介します!

・お掃除場所の順番を意識する

あなたはいつも、どのような順番でお部屋の掃除をしていますか?「特に何も考えていない」という人も多いかと思いますが、実はわんちゃんの毛をお掃除する際に大切なのはお掃除をする順番なのです!

わんちゃんの毛やホコリなどはとても軽いので、普段から壁にも多く付着しています。そのため、まずはじめに床をお掃除してしまうと、掃除後にまた壁についているわんちゃんの毛やほこりが落ちて床に…と堂々巡りとなってしまうこともあるのです。

わんちゃんの毛に限りませんが、お掃除の基本は上から下に」と覚えて、効率よく掃除をしていきましょう◎

・掃除機は最後にかける

お部屋の掃除をする際、いきなり掃除機を使用する人も珍しくはないと思います。 ところが、効率よくわんちゃんの毛をお掃除するのには、ちょっとした工夫が大切です。

繰り返しになりますが、わんちゃんの毛はとても軽いです。そのため、急に掃除機をかけてしまうと排気風によっては毛がお部屋中に舞ってしまい、床をお掃除しても毛を吸い込むことができない…なんて場合もあるのです。せっかくお掃除をしているのに毛やホコリを吸えていないなんて、悔しいですよね!

そうした悔しい思いをしないためにも、まずはフローリングワイパーカーペットクリーナーなどを使って「落ちているわんちゃんの抜け毛を集める」ということに集中しましょう。その後に残った細かいゴミを取るための手段として、最後に掃除機をかけるのがベストです。

少し手間にも感じてしまいますが、おそらくトータルで考えた時にはいちばん効率よくわんちゃんの毛をお掃除できる方法かと思います。みなさん何かと忙しいかと思うので毎日は無理であっても、時々はこの方法でお掃除するのがオススメです◎


いかがでしたでしょうか?

わんちゃんの抜け毛がお部屋に落ちてしまうのは自然なことですが、その後の対策がとても大切だということがわかりました。

アレルギーなどを防いでわんちゃんと楽しく暮らすため、飼い主様はぜひ今回ご紹介した対策やお掃除方法を試してみてくださいね!

●ライター:松永由美
動物健康管理士・動物介護士・ペット終活アドバイザー・ペットセラピスト等の資格を保有
●編集:うしすけチーム

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