わんちゃんに体内時計はある?整うとどのような良いことがある?
体内時計という言葉をご存知ですか?これは人に備わっている面白い感覚で、1日の時間サイクルを体内で感じ取ることができる、という機能です。この体内時計があることで、自然と日中は活動状態となり、はたまた夜になると休息状態へと変わります。
この体内時計、果たしてわんちゃんにも持っているのでしょうか?また、体内時計があることでどのような効果があるのでしょうか?詳しく見てみましょう。
わんちゃんにも体内時計が存在している!
実は、わんちゃんにも体内時計が備わっていると言われています!確かにわんちゃんは、私たちと同じように朝になると活動し、夜になると睡眠をします。
わんちゃんは1日約12~15時間と、人より睡眠時間を多く確保しなければならないため、日中も眠っていることはありますが…きちんと太陽に沿って1日の体内時計が流れているんです!
体内時計はどのようにして整うの?
人もそうですが、わんちゃんの体内時計は太陽の光により整えられていると言われています。朝になると、太陽が私たちを照らしてくれると思うのですが、その太陽光が目に入ることで身体が自然と「朝だ!」と認識します。
反対に飼い主様が夜型の生活をしていたり、朝起きるときにカーテンが締まった状態にしていたりすると、窓から日光が入り込まないため体内時計が乱れやすくなってしまいます。もちろん時計などを確認することで24時間サイクルを確認できますが…身体の中に流れる体内時計は「今何時くらいなのか」を認識しづらくなります。
体内時計が整うとどのような良いことがあるの?
自律神経が安定する
自律神経とは、私たちの内臓や血管など、常に動き続けている器官をコントロールし調整するために備わっているものです。これは、わんちゃんや私たちの意思とは関係なく働き続けています。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。
●交感神経:主に昼の活動する時間帯に活発化する神経です。
●副交感神経:夜の眠る時間やリラックスタイム時に活発化する神経です。
例えばわんちゃんがお散歩しているときは、交感神経が働いています。酸素供給のために、心拍を早めて酸素を送ったり、体温が上がったときには熱を放出すべく肉球に通る汗腺の動きを活発化させたりしています。反対に夜は副交感神経が働いています。睡眠時は、エネルギー消費を少なくするために心拍を下げるように促しています。
このような自律神経のサイクルが整うことで、昼間は元気に活動し夜はきちんと休息する…という健康的な生活を送ることができます◎
睡眠が安定する
先ほどもお話したように、わんちゃんは1日約12~15時間ほどの睡眠時間が必要です。その理由は、わんちゃんの睡眠メカニズムにあります。
睡眠メカニズにはレム睡眠(浅い睡眠・体の睡眠)と、ノンレム睡眠(深い眠り・脳の睡眠)の2つがあります。約6~8時間の睡眠が必要とされている人は、レム睡眠25%、ノンレム睡眠75%と言われています。一方でわんちゃんはレム睡眠80%、ノンレム睡眠20%と言われています!つまり眠りが浅いため、多くの時間を睡眠に費やすことで体力を回復しています。
体内時計が整うと、睡眠時間もきちんと安定します。眠る夜はきちんと部屋を暗くし、反対に朝は起きられるよう日光に浴びることで、飼い主様の生活に沿った睡眠サイクルができるだけでなく、毎日規則正しいリズムで睡眠を摂ることができます!
ストレスフリーな毎日を送ることができる!
体内時計が乱れると、どうしても休息がうまくできなくなり、身体に疲れがたまってしまいます。するとストレスが溜まり、時には病気になってしまうことも…。
体内時計が整うと、休息時はきちんと身体の疲れを癒すことができるため、活動時は元気いっぱいに動くことができます!本来運動などが大好きなわんちゃんにとって、疲れが解消された身体でめいいっぱいい活動することは、この上なく幸せなことなのです◎
いかがでしたでしょうか?体内時計とは、わんちゃんの健康を維持する大切な役割を担っています!
一方で、食事やお散歩の時間などで体内時計がつくられてしまうと…毎日同じ時間にごはんやお散歩をねだられることにつながります。例えば、いつもの時間にごはんをあげないと「どうしてごはんをくれないの!」と吠えられたりします。すると、飼い主様側がストレスを抱く原因となってしまいます…。
食事やお散歩は習慣としながらも、できるだけ時間をずらすようにしましょう。あくまで体内時計は太陽の光でつくりだすことが大切です!この記事を参考に、わんちゃんと飼い主様が健康的な毎日を送っていただけたらと思います◎