わんちゃんの健康寿命はどのくらい?健康維持に役立つ6つの習慣とは
わんちゃんの平均寿命は、医療の発展と共に延びてきています。現在は約14歳と言われており、これは過去最高の数値となっています!もちろんすべてのわんちゃんが生を全うできるとは限らないものの、救える命が増えているのは確実です。一方で、わんちゃんの健康寿命を知っている飼い主様はいますか…?実は、約6~8歳と言われており、平均寿命よりかなり短いんです。
では、わんちゃんの健康はどうすれば維持できるのでしょうか?詳しく見てみましょう。
そもそも健康寿命とは?
では、健康寿命とは何なのか…実は、わんちゃんの健康寿命の定義は決められていません。ただ、WHO(世界保健機関)や厚生労働省では、人の健康寿命を「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」として定義づけています。これをわんちゃんに当てはめるとするならば…“自然な状態で生活している期間”、とでも言うのでしょうか。
この自然とは、「野生」という言葉とはニュアンスが異なります。わんちゃんは飼い主様と一緒ではないと健康に過ごすことができません。かと言って、移動する際に必ず抱っこをしたり、食べ物を口に運んだり…ということはしませんよね。良かれ悪かれ、わんちゃんに「こうしたい!」という意志がきちんとあり、それを行動として当たり前に実現できている…これが自然な状態と言えるのではないでしょうか。
わんちゃんの健康寿命はまだまだ短い…
冒頭でもお話しましたが、わんちゃんの健康寿命は約6~8歳と言われています。ちなみに家族として迎え入れられているわんちゃんの約3割は、6~8歳の間に闘病または介護生活がはじまっているのが現状です。つまり年齢が14歳だったとしても、6~8歳から健康でない状態が続いているわんちゃんは約3割もいるということ…。
では、どうすればわんちゃんの健康状態を維持することができるのでしょうか?
習慣化したい!健康維持に役立つ6つのこと
私たちもそうですが、どれほど健康に注意して生活を送っていたとしても、病気を発症してしまうことがあります。だからと言って、日頃の健康対策を怠る理由にはなりません。
ここからは、健康維持に役立つ日頃の習慣を6つご紹介いたします。
その1:食事は適切な量を与えよう
私たちと同じように、わんちゃんが生きていく上で欠かせない食事。わんちゃんの大きさや年齢、普段の運動量などにも左右されますので、1日に摂取すべきカロリーもそれぞれ異なります。
与えすぎて肥満になってしまうと…さまざまな万病を引き起こす原因となってしまいます。特にダックスフントなどの短足胴長のわんちゃんは、体重が重くなることでヘルニアなども発症しかねません。きちんと適切な量を与えて、健康的な体型を維持しましょう。
その2:運動も適度に
わんちゃんは身体を動かすことが大好きです!日ごろのストレス発散にもなるため、普段からお散歩やドッグラン、忙しい場合はおうちの中でだけでも身体を動かしてあげましょう。
運動は、わんちゃんの筋力アップにもつながります。年を重ねたときの寝たきり予防にも大切です。ただし、身体に負担をかけることのない範囲で適度に行いましょう。
その3:お手入れは欠かさないこと
健康を守る上で、お手入れはぜったいに欠かせません!特に大切なお手入れは以下の通りです。
【大切な4つのお手入れと好ましい頻度】
●歯磨き:毎日
●シャンプー:月1~2回
●ブラッシング:毎日
●爪切り:月1程度
歯の健康維持はとても大切です。わんちゃんの至福の時間であるごはんタイムを心ゆくまで楽しんでもらうことで、心も身体も健康になれます。歯磨きを怠ると口臭の原因となりますし、歯周病になる可能性もありますので、できるだけ毎日磨いてあげましょう。
シャンプーは、意外と低頻度で問題ありません。なぜなら、シャンプーはわんちゃんの皮膚を守る皮脂も洗い流してしまうからです。その代わり、ブラッシングはこまめに行ってあげましょう。そうすることで被毛を清潔に保てますし、皮膚のマッサージ効果で血行促進に繋がります◎
爪が伸びるスピードは運動量などで変化しますので、上でお話した頻度に関わらず、定期的なチェックをオススメします。歩いているときに爪が当たる音が気になりだしたら、伸びているサインです!怪我の原因にもなるのできちんとお手入れしてあげましょう◎
その4:トレーニングで頭を使おう
普段から「おすわり」や「おて」など、わんちゃんにコマンドトレーニングを行っている飼い主様は多いですよね。一緒にお出かけをする際のマナーとしても大切ですし、時には危険からわんちゃんを守るためにも必要になってきます。
実はこのコマンドトレーニング、わんちゃんの脳トレ効果もあります!例えば「おすわりと言われたらこう動けばいいんだ!」と記憶をたどることで、脳に刺激を与えることができます。適度な刺激は脳を活性化し、老化を予防できますよ◎
またトレーニングは、わんちゃんと飼い主様のコミュニケーションツールにもなります!楽しくトレーニングしながら意思疎通をはかり、信頼度を高め合いましょう。
その5:環境をきちんと整えよう
わんちゃんにとって、住む環境は大切です。特にわんちゃんは縄張り意識が強いため、自分だけの場所があると安心します。そのため、クレートやケージなどの居場所を与えてあげましょう。
その他にも、わんちゃんが滑りにくい床材を取り入れて足腰に負担をかけないことや、冷暖房設備を利用した室温管理、睡眠環境を整えることなども大切です。わんちゃんが安心して過ごせるよう、日々気にかけてあげましょう。
その6:わんちゃんの幸福度を高めよう
わんちゃんの幸福度を高めることは、健康維持にも繋がります!幸福度を高めるためには、いわゆる“幸福ホルモン”と呼ばれるセロトニンやオキシトシンを多く分泌させることが大切です。
いちばん効果的なのは、飼い主様とのスキンシップ時間です!わんちゃんは飼い主様のことが大好きです。そのため、できるだけスキンシップの時間を設けてあげましょう。撫でたり一緒に遊んだり…話しかけることも実はとても大切です◎
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毎日の健康チェックもきちんと行おう◎
ここまで健康維持に役立つ6つの習慣をご紹介しましたが…あわせて毎日の健康チェックを欠かさないことも大切です。
わんちゃんの健康状態は、うんちやおしっこの排泄物に顕著にあらわれます。排泄の頻度や状態、色、量、においなどを確認し、健康かどうか毎日チェックしましょう!